【三代目】その先も【男主】 (ページ7)

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カフェオレページ7

『おはようございます』

「おはよう、高嶋くん」

最近、俺等EXILETRIVEの中に新しい声が混ざるようになった。
最初の顔合わせで鮮烈な印象を残していった彼等は今やすっかり俺達の仲間だと言える奴等で、中々に個性的な奴も多くて何よりまだまだ若いってのもあって可愛がりたい衝動に駆られてる人は多い。
ま！俺もその内の一人なんだけど！

「今からコンビニ行くんだけどさ、何かいる？」

『いえ、大丈夫です』

「まーたそうやって遠慮しちゃって！遠慮しなくていいの！たまにはお兄さんに可愛がられなさい！」

『…お兄さんって歳じゃない』

「おっほほ、この口か！生意気な事抜かすのは！」

最近気付いた。この高嶋という男は意外にも軽口を叩ける。そしてやっぱり生意気。
グサリと心を抉る一言を抜かす男の頬をぐにぐにと引っ張ってやれば痛いと抗議しながらどこか笑ってるようにも見えるその表情に思わず俺もつられて笑ってしまう。
素直じゃないけど、隠しきれない感情ってのを垣間見る時があって、そういうのを見るとまだまだ若いなとか思いつつ可愛がりたくなるものでして。
遠慮がちに、じゃあ一緒に行きますなんて言われちゃうともう直人お兄さんはキュンキュンしちゃう訳よ。
俺のだらしなくなった表情筋に引いてすらいるようにも見える高嶋くんの反応はこの際気にしない。

まだ日は浅いけど、余り甘えてるところを見た事がない高嶋くんの珍しい反応に意気揚々と財布を持って、その流れで彼の手を引く。
一瞬きょとんとして手を引かれてる状況に困惑してるらしい顔を見て少し微笑む。気が変わってやっぱ行かないとか言われたら嫌だからね！

「なーに買おっかなー。高嶋くんは？何する？」

『特に決めてないですけど、自分で買いますよ』

「まだ言うか！強情だねぇ。たまにはお兄さんさせてよ」

コンビニに向かう為エレベーターに続く廊下を二人で歩きながら実はまだ何を買おうとか決めてなくて、隣を歩く彼に問いかけてみたらまた可愛くない返事。
本当強情というか、律儀というか、中々甘えてくれない高嶋くんに痺れを切らして逆にお願いっていう形を取ってみたら意外にも効果はあったみたいで。

『じゃあ…コーヒー。いいですか』

「もちろん。ブラック？」

『……カフェオレ』

普段から落ち着いていて大人びてる高嶋くんは、あまーいカフェオレが好きらしい。これがギャップ萌えってやつ？