【三代目】その先も【男主】 (ページ12)

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週刊？いいえ、習慣ですページ12

「HEYHEEEEY！！週刊EXILEの時間です！！今日は、PV撮影の休憩時間を狙っちゃいます！！お送りするのはエリーと！なんと！！」

『…………高嶋です』

「いやテンション！！低いよ高嶋くん！！まぁ、そんな訳ですがっ、今日は一緒に撮影してるBADWOLFの高嶋くんをスペシャルゲストに迎えてお送りします！」

ガチャリと中々に大きい音を立てて楽屋に入ってきたエリーと高嶋くん。
さっきから楽屋の外でテンション高めにエリーが実況してたから、大体状況は把握してるけど高嶋くんの巻き込まれた感がすげぇな。めっちゃ気まずそうじゃん。
まぁ面白そうだから見守っちゃうけどね？

「健二郎さん、週刊です」

「ちょっと勝手に撮んなや。事務所通してくれますかー？って高嶋もおるん？？やだっ健ちゃんビックリやわ…！」

明らかにわざとだろ健二郎。エリーの実況こっちまでダダ漏れだったからね。
そんなわざとらしく高嶋くんに今気付きましたって反応しちゃって、ああもう高嶋くん困ってんじゃん。

「健二郎さんいきなり飛ばさないでっ。高嶋くん困ってる」

「全然反応せぇへんやん！居てますよーってツッコミ入れてや！」

『えっ…！あ、あ…居てます』

「いや遅いわ！」

いや健二郎。それは高度よ。高嶋くんにはレベルが高すぎるよ。もうお前が勝手に一人でボケとツッコミやっちゃってるじゃん。
ビデオカメラを健二郎に向けるのに必死なのか何なのか言わされるがままの高嶋くん割と注目浴びてます。かく言う俺もめっちゃ見てます。いや新鮮、すんごい新鮮。

『…エリさん、これ流れちゃうんですか…？俺、ダメな気がする…』

「だーいじょうぶ！面白かったよ？そんな落ち込んだ顔しないでスマイルね！ほらっ！」

健二郎の弾丸一人漫才に盛大に巻き込まれて落ち込んじゃってまぁ、何ソレ。可愛いやないかい。
高嶋くんが持ってたビデオカメラをエリーに交代して自撮りしてる。衣装の耳付いてるし、心なしか垂れてるようにも見えちゃうよお兄さんは。
てか、ちょっと待て。高嶋くんの落ち込んでる姿が可愛くて流しそうになったけど、何かおかしいぞ。

「高嶋くんって、エリーの事エリって呼んでんの？」

そこは流さないのがこの俺です！
気になったら取り敢えず聞いちゃうのもこの俺です！カメラがこっち向いたけど気にしないぞ俺は。
そんで俺以外にも気になってた奴が何人か居たようだけど、俺が聞くのを待ってんじゃないよ。