7 ページ7
__
_
そこの空気は澄んでいて、とても温かくて。
ずっとここにいたい、と思った。
「Aー、今日スクバ寄って帰ろ!新作飲みたいんだよねー。あの、なんとかフラペチーノ」
『……?』
「え、なに、なんで固まってんの?」
『え、いや……』
私の顔を覗き込む親友。少し心配そうな顔。
見慣れている筈なのに懐かしい教室。
グラウンドを駆け回る陸上部。
楽器の音が聞こえる音楽室。
……あれ、私、何してたんだろう。
「もー、しっかりしなさいよ!歴史の小テストがちょっと悪いだけだったくせに、何をそんな落ち込むことがあるの?私達、大学行く訳でも無いのにさー」
『……そう、だね』
「……ねぇ、ほんとにどうした?なんかあった?誰かにいじめられでもした?」
『いや、それはないよ。』
そう?ならいいけど。
と、キーホルダーがついたリュックを担ぐ親友に、私は少しだけ頷いて、彼女とお揃いのキーホルダーがついた鞄を肩にかけた。
彼女とは高校に入ってからの親友だ。
今年卒業予定で、進学先はバラバラだけど、「おばあちゃんになっても遊ぼーよ」と約束したほどの仲である。
彼女と過ごす時間は愛おしい。
ずっと一緒に居たい。
「あっ、そうだ、スクバ行く前にさ!本屋寄っていい?」
『いいけど、何か買うの?』
「そ!最近ハマってる、鬼滅の刃って漫画なんだけど!その最新刊が発売されてさー」
2934人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アリエ - 文才すぎますし、キュンキュンしました...煉獄さんとどうしてもくっついてほしい (2021年10月3日 13時) (レス) @page45 id: 8da3a93458 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - ちょ、導が可愛すぎてツライです…!煉獄さんも可愛い…!もうもう大好きです!! (2020年1月4日 16時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
りくるーと - コナンとワートリの奴から来ました、本当にnaki様の書く文章が大好きです、これからも頑張って下さい (2019年12月4日 11時) (レス) id: 3b980f9a32 (このIDを非表示/違反報告)
黒豆粉 - もう、好き。以外のなにものでもない。感動しました。応援しています。更新頑張ってください! (2019年11月28日 23時) (レス) id: a216a85358 (このIDを非表示/違反報告)
ひなた丸(プロフ) - コメ失礼します!導がいい人(カラス)すぎて感動しました!これからも頑張ってください! (2019年11月24日 15時) (レス) id: f57b9cbebf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:-naki- | 作成日時:2019年10月9日 12時