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『私には、やるべき事があります。それは煉獄さんと添い遂げる事ではなく、鬼を滅する事です。』
「ああ」
『なので__御免なさい。』
貴方の真っ直ぐな好意は何よりも嬉しかった。ただそれと同時に自分で自分が分からなくなってしまった。
煉獄さんの事は好きだけれど、それは決して恋愛ではない。
少なくとも私が鬼殺隊に籍を置いている限り、彼と私は、人生という一直線の道の上で交わることなど無いだろう。
煉獄さんは頭を下げる私の肩に手を置いて、栗花落少女、と私の名を呼ぶ。
「君にその気がない事はとうの昔に知っている。だから断って貰えただけで充分だ、ありがとう。君を好きになってよかった。やはり俺の目に狂いはなかったようだ」
『………物好き、ですね』
「物好きか、はは!そうか」
煉獄さんの赤い瞳に、居心地の悪そうな私の瞳が映った。
「栗花落少女」
『はい』
「君をAと呼ばせてくれ」
『………ご自由に』
「A」
『……はい』
「最後に、抱き締めさせてくれないか」
「………どうぞ」
ありがとう、と言って私を抱きしめた煉獄さんの体は大きくて、温かく、良い匂いがする。
煉獄さんは私の肩に額を埋めたかと思えば、ぎゅっと力を入れ控えめに擦り寄ってきた。
前世の祖父母の家で飼っていた猫と同じ仕草に、少しだけ笑いそうになり肩を震わせる。
『煉獄さん』
「なんだ?」
『__こんな私を好きになって頂いて、ありがとうございます。』
彼は少し驚いたあと、ふっ、と笑って。
「君だから好きになった」
と、最後に、私の頬に接吻を落とした。
(突然のそれに私が赤面して飛び上がったのは、言うまでもない)
ーーーー
皆様、明けましておめでとうございます!
おめでたいので何話か更新させて頂きました。
これにて“無限列車編”終わりです。
それと同時に煉獄さんとの恋(では無い)も一先ずお休みになります。
やはり生きててよかった煉獄さん……。
書くの楽しかった………。
この小説は“鬼滅の刃”と言う作品と私の飽きが来ない限りは終わらないと思いますので、今年もよろしくお願いします!
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アリエ - 文才すぎますし、キュンキュンしました...煉獄さんとどうしてもくっついてほしい (2021年10月3日 13時) (レス) @page45 id: 8da3a93458 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - ちょ、導が可愛すぎてツライです…!煉獄さんも可愛い…!もうもう大好きです!! (2020年1月4日 16時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
りくるーと - コナンとワートリの奴から来ました、本当にnaki様の書く文章が大好きです、これからも頑張って下さい (2019年12月4日 11時) (レス) id: 3b980f9a32 (このIDを非表示/違反報告)
黒豆粉 - もう、好き。以外のなにものでもない。感動しました。応援しています。更新頑張ってください! (2019年11月28日 23時) (レス) id: a216a85358 (このIDを非表示/違反報告)
ひなた丸(プロフ) - コメ失礼します!導がいい人(カラス)すぎて感動しました!これからも頑張ってください! (2019年11月24日 15時) (レス) id: f57b9cbebf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:-naki- | 作成日時:2019年10月9日 12時