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煉獄さんの隣に人一人分空けて腰を下ろすと、彼は再び目線を庭に向ける。
私はそんな横顔を数秒見つめて、彼と同じ世界を見るために庭を眺めることにした。
どう話し出せばいいのか分からない私と、何を考えているのか読めない煉獄さん。
ひたすらに沈黙が流れて、もう限界だ、と私が口を開こうとした瞬間、
「栗花落少女」
煉獄さんの声が遮る。
「＿＿すまなかった」
『……！』
「君の怪我は全て俺の責任だ。嫁入り前の大切な体に傷をつけたこと、心から謝罪する。すまない」
深々と、元柱である人が私如きに頭を下げた。
私は、はくはく、と餌を食おうとする金魚のように口を動かす。言葉が出ない。
本来ならば私が謝るべきなのに、何故煉獄さんが？というか、この怪我は全部自業自得だから、煉獄さんが謝る要素なんてひとつも、無い。
それに貴方は片目を鬼に持っていかれて、柱を辞めることになったんだ。
寧ろ私を責めるべきです、煉獄さん。
そんな私の心の内を知らない彼は、また口を開いた。
「俺はあの夜、誰も死なせなかった。それは鬼殺隊の柱として当然のことをしたまでだと思っている。自分の中で積み上げてきた力が、あの夜、全て刀に乗った。」
『…』
「人の命は尊い。それを守るために強くなった俺の刃は、あの鬼を滅殺するまでにはいかなかったが、それなりの事は出来た。」
だが、と煉獄さんは言葉を止める。
彼は、私の右手を取り、自身の額に押し当てた。
「……っ、こんなにも、愛おしい君の事を傷つけてしまっては、意味が無い……！！」
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アリエ - 文才すぎますし、キュンキュンしました...煉獄さんとどうしてもくっついてほしい (2021年10月3日 13時) (
レス) @page45 id: 8da3a93458 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - ちょ、導が可愛すぎてツライです…！煉獄さんも可愛い…！もうもう大好きです！！ (2020年1月4日 16時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
りくるーと - コナンとワートリの奴から来ました、本当にnaki様の書く文章が大好きです、これからも頑張って下さい (2019年12月4日 11時) (レス) id: 3b980f9a32 (このIDを非表示/違反報告)
黒豆粉 - もう、好き。以外のなにものでもない。感動しました。応援しています。更新頑張ってください！ (2019年11月28日 23時) (レス) id: a216a85358 (このIDを非表示/違反報告)
ひなた丸(プロフ) - コメ失礼します！導がいい人(カラス)すぎて感動しました！これからも頑張ってください！ (2019年11月24日 15時) (レス) id: f57b9cbebf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：-naki-
| 作成日時：2019年10月9日 12時
