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煉獄さんに個人的な話がある、と乗車する前に炭治郎さんから聞いていたので、必然的に煉獄さんの隣は炭治郎さんとなる。
私と伊之助さんと善逸さんは隣の四人席に腰を下ろしていた。
そこで、発車する前の外の景色を眺めながら、耳だけは煉獄さんと炭治郎さんの会話に傾ける。
「君の父がやっていた神楽が戦いに応用できたのは実にめでたいが、この話はこれでお終いだな!!」
「え!?ちょっともう少し……」
「俺の継子になるといい。面倒を見てやろう!」
「待ってください!そしてどこ見てるんですか」
「炎の呼吸は歴史が古い!」
なんと言う言葉のドッヂボール。
炭治郎さんが頑張って着いていこうとしているけど、煉獄さんが気にせずに話を進めるから、炭治郎さんだけが苦労しているようで。
刀の色を聞かれたり、
黒刀だと何を極めればいいのか分からないらしいから俺の所へ来いと言って、継子に誘われたり。
そんなに継子が欲しいものなのか、とぼんやり会話を聞きながら思ったけど、前に蜜璃さんに聞いた話では煉獄さんのつぐに当たる弟くんは、そういう才が無いらしい。
鍛えても鍛えても鍛えても、色変わりの刀は変わってくれなかった。
「歴史が途絶えるのについては、大丈夫って言ってたんだけどね」と苦笑いをする蜜璃さんを思い出す。
まぁ、そうだよな。
継子である弟くんが、なれないのなら。
しょうがない、とは、なる。
『(でも心のどこかじゃやるせない思いでいっぱいだろうに)』
それも全面に出さず全て背負っていくのが、柱の嫌な所だ。
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アリエ - 文才すぎますし、キュンキュンしました...煉獄さんとどうしてもくっついてほしい (2021年10月3日 13時) (レス) @page45 id: 8da3a93458 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - ちょ、導が可愛すぎてツライです…!煉獄さんも可愛い…!もうもう大好きです!! (2020年1月4日 16時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
りくるーと - コナンとワートリの奴から来ました、本当にnaki様の書く文章が大好きです、これからも頑張って下さい (2019年12月4日 11時) (レス) id: 3b980f9a32 (このIDを非表示/違反報告)
黒豆粉 - もう、好き。以外のなにものでもない。感動しました。応援しています。更新頑張ってください! (2019年11月28日 23時) (レス) id: a216a85358 (このIDを非表示/違反報告)
ひなた丸(プロフ) - コメ失礼します!導がいい人(カラス)すぎて感動しました!これからも頑張ってください! (2019年11月24日 15時) (レス) id: f57b9cbebf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:-naki- | 作成日時:2019年10月9日 12時