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「なぜ手負いの者から狙うのか理解できない」


「話の邪魔になるかと思った。俺と、お前の」


「君と俺が何の話をする?初対面だが俺は既に君のことが嫌いだ。」




結構ばっさり言う煉獄さんに、私と話していた時の優しさは微塵も感じられない。
その原因の多くは、男が鬼で私が人間の鬼殺隊だからと言うことに過ぎないのだろうけれど。


鬼は煉獄さんに言われたことを気にする様子もなく、そうか、と少し笑っていた。




「俺も弱い人間が大嫌いだ。弱者を見ると虫唾が走る」


「俺と君とでは物ごとの価値基準が違うようだ」


「そうか。では素晴らしい提案をしよう。お前も鬼にならないか?」


「ならない」




煉獄さんはあくまでも冷静に返しているが、感じる気配が怒っている。優しさなど無い。

私はそんな煉獄さんの後ろで、うつ伏せになる炭治郎さんの背中を撫でた。彼は一瞬こちらを見たかと思うと、直ぐに煉獄さん達に視線を戻す。




「その闘気、練り上げられている。至高の領域に近い(・・・・・・・・)




と、言う鬼の言葉に、私は煉獄さんの大きな背中を見つめた。

人の本質を探るように注意深く観察すると、その人本来の強さが見えてくる。私だって、喜怒哀楽の感情しか分からない訳では無い。




「俺は炎柱、煉獄杏寿郎だ」


「俺は猗窩座。……そうだな、ついでにそこの女の名前は?」


『……!』


「彼女は話に関係ないだろう。巻き込むな」


「なるほど。だが杏寿郎、お前も気付いているだろう。その女、限りなくお前と同じ柱に近い。だが足りない、人間だからだ」

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アリエ - 文才すぎますし、キュンキュンしました...煉獄さんとどうしてもくっついてほしい (2021年10月3日 13時) (レス) @page45 id: 8da3a93458 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - ちょ、導が可愛すぎてツライです…!煉獄さんも可愛い…!もうもう大好きです!! (2020年1月4日 16時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
りくるーと - コナンとワートリの奴から来ました、本当にnaki様の書く文章が大好きです、これからも頑張って下さい (2019年12月4日 11時) (レス) id: 3b980f9a32 (このIDを非表示/違反報告)
黒豆粉 - もう、好き。以外のなにものでもない。感動しました。応援しています。更新頑張ってください! (2019年11月28日 23時) (レス) id: a216a85358 (このIDを非表示/違反報告)
ひなた丸(プロフ) - コメ失礼します!導がいい人(カラス)すぎて感動しました!これからも頑張ってください! (2019年11月24日 15時) (レス) id: f57b9cbebf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:-naki- | 作成日時:2019年10月9日 12時

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