勘違いもほどほどに-参-【鬼滅の刃】

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見事脱線による被害を最小限に抑えられた私達は、乗客にゆっくり降りるように促し、自分は鬼が居ないかと外へと出て、そこで煉獄さんと再会した。

煉獄さんにも私にも、怪我はない。




「竈門少年の元へ行こう！彼も何らかの手負いをしているはずだ！」


『了解です』



＿＿
＿


仰向けで倒れている炭治郎さんを見つけて近寄ると、彼は全集中・常中で呼吸を整えていた。
そんな炭治郎さんを「感心感心！」と顔を覗き込む様に褒める煉獄さん。

私は周囲に鬼が居ないかどうかを確認する為、二人から少し離れ、近くの車窓から中を見たり、森の近くまで歩いたりしてみる。




『(……気配は無いけど、空気が悪い。何かよからぬ事が起こりそうな、よ)』



かん、は、当たった。


ドォンッと大きな音に釣られてそちらを見ると、体に刺青のようなものを入れた男が煉獄さんと炭治郎さんを見ている。

鬼かどうかなんて、もう何も言わなくても分かるだろう。




『……上弦の、参』




どうして、今、こんな所に。
そう思って鬼を凝視すると、鬼は炭治郎さん目掛けて走り出し拳を振り下ろす。


だがそこは柱の煉獄さん。炭治郎さんに拳が届く前に、彼はその腕を二つに切り裂いた。

慌てて二人の元へ駆け寄ると、やんわりと私を背後に隠す煉獄さんの行動に、え？何イケメンなの？と戸惑いつつ、煉獄さんの背後から鬼を観察する。




「＿＿いい刀だ」




鬼は煉獄さんに斬られ、今は再生した自身の腕に着く血を舐めた。

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