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蜜璃さんがお見舞いに来てくださった日から二週間程が経った。
風のように現れて、任務が入ったことによって風のように去っていた彼女の去り際の言葉は、私の頭にこびりついたままである。
愛されてる、なんて。
何処をどうみてそう思ったのか、一度真剣に考えてみたがちっとも分からなかった。馬鹿で申し訳ない。
私は自分自身にため息をつきながら、手入れを終えた刀を腰に指すと、定位置である頭上にいた導が私の額を小突いてくる。
「何タメ息ツイテンダヨ。幸セ逃ゲテモ知ラナイカラナ」
『逃げていく幸せもそんなに持ち合わせてないから大丈夫なんだけどね』
そう言うと導は「オ前悲シイ奴ダナ」と鴉ながらに寂しそうな目を私に向けてくる。なんだよその目。やめろよその目。地味に悲しいでしょ、その目。
私は暫く導を睨んでいたが、鴉に怒っても仕方ないと思い、割と早く冷静になって睨むのをやめた。
毒が完全に消え失せた私の体は以前のように自由に動き、簡単に言葉を発せられる。自由ってこんなに素晴らしいと思えたのは、ある意味鬼のおかげだ。でも感謝はしない。
だって手の傷は残ったままだし。
ちらり、と傷を隠す包帯に目をやり、つい先日しのぶさんと話した内容を思い出す。
最終診察にてしのぶさんから、この傷は消えることなく残る、と告げられた時、私は悲しくも何とも無かったのだが、しのぶさんの顔と言ったら。
罪悪感に塗れたような、そんな顔をしていた。
……優しすぎるんですよ、しのぶさん。
「オイ、ソロソロ時間二ナルゾ。竈門、我妻、嘴平ハ既二外二出テイル。遅レヲトルナ。稼イデ来イ」
『導、私と組んだ時に交わした会話忘れる気ないよね。鎹鴉としては優秀かもしれないけど、仕えてる身としてはそんなでもないよ君。一刻も早く忘れてほしいな』
「早ク行ケ」
『いや行くけど。聞けよ』
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そあ Free sky - 私は現実で愛されていないからですかね？愛されている夢主を見て泣いてしまいました。頑張ってください！ (2019年10月6日 21時) (
レス) id: 4b25111a5e (このIDを非表示/違反報告)
名無しの刃 - 富岡…？恐らく冨岡では…？偉そうにすみません… (2019年10月3日 23時) (レス) id: 7c2b7aa7df (このIDを非表示/違反報告)
まっち - 続編おめでとうございます！本当に面白いと思いました。これからも頑張ってください！応援してます。 (2019年9月22日 22時) (レス) id: d74e1015ce (このIDを非表示/違反報告)
銀炉(プロフ) - 初コメ失礼します、続編おめでとうございます！７話がなくて話が抜けてますよ！更新楽しみに待ってます！ (2019年9月22日 13時) (レス) id: c268784eb7 (このIDを非表示/違反報告)
心(プロフ) - 続編おめでとうございます！更新頑張ってください！ (2019年9月21日 23時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：-naki-
| 作成日時：2019年9月21日 23時
