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蜜璃さんは暫く私を離さなかった。
まるで、そこに居るのを確かめるように。ずっと、私を抱きしめていた。


どれくらい時間が経ったかも数えるのが億劫になった頃、彼女は自分からゆっくりと離れると、そう言えばね、と笑みを浮かべる。




「伊黒さんから、お手紙を預かってるの」


『伊黒さん、から?』


「そう。中身は見ちゃ駄目って言われてたから、何も見てないのよ」




どうぞ、と手渡された三つ折された文。私はそれを恐る恐ると受け取ってから、開く。


こんな任務で怪我をしやがって未熟者、みたいな事が書いてあったら、事実だけど軽くへこんでしまうかもしれない。
伊黒さんなら書きかね無いから、覚悟しておこう。



そろりそろりと開いた手紙の文面に目を走らせると、そこに書いてあったのは私の予想と反するものであった。



体に大事は無いか。
調子は如何なものか。
食事はちゃんと摂っているか。

心は、大丈夫か。




全ての文字が私の事を案ずるものばかりの文に、読み終わった頃の私の視界はぼやけてしまう。
蜜璃さんは私の頭を軽く撫でると、少しだけ眉を下げた。




「伊黒さんはね、分かりにくいけれどAちゃんの心配してたのよ。ずぅっと動きがぎこちなくて、Aちゃんの名前を出すとあからさまに動揺してしまうし……」


『……』


「他にも煉獄さんや不死川さん。宇髄さんとか、悲鳴さんとか、冨岡さん、時透くんからも、Aちゃんの様子はどうだーって聞かれたわ」




蜜璃さんは少しだけ目を細める。




「愛されてるのね、Aちゃん」

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そあ Free sky - 私は現実で愛されていないからですかね?愛されている夢主を見て泣いてしまいました。頑張ってください! (2019年10月6日 21時) (レス) id: 4b25111a5e (このIDを非表示/違反報告)
名無しの刃 - 富岡…?恐らく冨岡では…?偉そうにすみません… (2019年10月3日 23時) (レス) id: 7c2b7aa7df (このIDを非表示/違反報告)
まっち - 続編おめでとうございます!本当に面白いと思いました。これからも頑張ってください!応援してます。 (2019年9月22日 22時) (レス) id: d74e1015ce (このIDを非表示/違反報告)
銀炉(プロフ) - 初コメ失礼します、続編おめでとうございます!7話がなくて話が抜けてますよ!更新楽しみに待ってます! (2019年9月22日 13時) (レス) id: c268784eb7 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 続編おめでとうございます!更新頑張ってください! (2019年9月21日 23時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:-naki- | 作成日時:2019年9月21日 23時

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