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誰も居ない所を突っ走っていたら、本当に気配が何も無い所まで来てしまった。注意深く辺りを見渡しても生物一匹として存在しない。

熊や兎が居ないのはともかく、昆虫類まで居ないとなると。




『(なにか理由があるはず……)』





その刹那、





「___あ、人間だァ」



『!』




突然頭上から降ってきた声に、私はゆっくりとそちらを向いた。




「あれれ、でも、おかしいなァ。前に来た人間はちゃんと殺したのになァ。もしかして、新しい人間かなァ」




木の枝に腰を下ろしてこちらを見下す鬼。白髪に色白、顔には赤い模様の様なものがついていて、首を傾げて私のことについて悩んでいる。

私は静かに柄に手をかけると、それに気付いた鬼が、おや、と呑気な声を出した。




「殺るの?僕を?君が?ひとりで?」


『はい』


「ええええ?前に来た人間は五人がかりで殺せなかったのに、君一人で出来るの?」


『寧ろ貴方相手に一人で適わないとでも?雰囲気を見た所、貴方自体はそんなに頭がキレる方でもないし、技がすごい訳でも無さそうですし。その気になれば簡単にいけますが?』




売り言葉に買い言葉、とはまさにこの事ではないだろうかと思うくらいやっすい挑発の掛け合いに、鬼はウザったらしく眉を潜める。

今は大口を叩かせてもらっているが、ぶっちゃけ倒せる自信は50%程しかない。
雰囲気で強さが感じ取れるのなら、私は実力に見合った鬼だけを相手する。理由はなるべく死にたくないから。





「……随分余裕だね。仲間が喰われてるのに何とも思わないんだァ?」


『何とも思わないなら貴方を殺そうとしてません。あと、貴方が喰った五人は貴方の強さの象徴として喰われた訳ではありませんから、あまり調子に乗らない方が良いかと』


「うっわーーー、君、嫌な奴だァーーー。嫌な奴だから、痛めつけて殺してあげるよーーー」

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そあ Free sky - 私は現実で愛されていないからですかね?愛されている夢主を見て泣いてしまいました。頑張ってください! (2019年10月6日 21時) (レス) id: 4b25111a5e (このIDを非表示/違反報告)
名無しの刃 - 富岡…?恐らく冨岡では…?偉そうにすみません… (2019年10月3日 23時) (レス) id: 7c2b7aa7df (このIDを非表示/違反報告)
まっち - 続編おめでとうございます!本当に面白いと思いました。これからも頑張ってください!応援してます。 (2019年9月22日 22時) (レス) id: d74e1015ce (このIDを非表示/違反報告)
銀炉(プロフ) - 初コメ失礼します、続編おめでとうございます!7話がなくて話が抜けてますよ!更新楽しみに待ってます! (2019年9月22日 13時) (レス) id: c268784eb7 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 続編おめでとうございます!更新頑張ってください! (2019年9月21日 23時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:-naki- | 作成日時:2019年9月21日 23時

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