第28話:オレ自身にも ページ40
ユーリside
オレが……Aを……好き?
YR「……っ」
Aのことを思うだけで鳴り止まない心臓の音が
その事を語っている証拠なのかもしれない。
『ただいま〜』
聞き慣れた高くて耳障りのいい声。
VC「おかえり我が可愛い妹よ」
『酒臭いくっつかないで』
勇利「今度はちゃんと着てるね」
『勝生勇利の姉ちゃんに着せて貰った』
YR「っ!!なんでオレの隣に座るんだよ!!」
『……え?ダメだった?』
VC「ユリオったら、意識しすぎ〜」
YR「うっせぇっ!!!」
『ユーリの隣しか空いてないし、それに大体私、いつもユーリの横にいるじゃん』
YR「!!」
……いつも?
今まで当たり前過ぎて気づいてなかった。
オレの横にはいつもAがいることを。
ヴィクトルの言う通り、オレは意識し過ぎなのかもしれない。
さっきからAの方向けないし……
『……なんでさっきからそっち向いてんの?こっち向いてよ〜』
ぐいっと両手でオレの顔を挟んで顔を向き合わせるこいつ。
YR「っ!!」
『……顔真っ赤!!可愛い!!』
こいつは、
いっつもオレを可愛い可愛いって……。
YR「オレは可愛くねぇ!!離せ!!」
『あっ!ユーリ!!』
Aの手を乱暴に払ってオレはこの部屋を出た。
ガキ扱いしてくるAにも腹立つけど
こういうガキ扱いされるような行動をとってしまうオレ自身にも
YR「……くっそ、イライラする」
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沙羅双樹 - 気にしたらいかんよ (2021年8月4日 0時) (レス) id: 7db30957d2 (このIDを非表示/違反報告)
あゆ。 - 面白くな。後長すぎで読むき無くなる (2019年2月24日 4時) (レス) id: 781d2aa3dc (このIDを非表示/違反報告)
アルパカ(プロフ) - 誕生日も身長も同じとは...笑おもしろいです!更新頑張ってください! (2017年1月25日 0時) (レス) id: f9a6d2f1b1 (このIDを非表示/違反報告)
ひめの(プロフ) - 深紅さん» そう言ってもらえると嬉しい限りです(TT) (2016年12月6日 21時) (レス) id: f87f1eb79b (このIDを非表示/違反報告)
ひめの(プロフ) - 惡魔二郎さん» ありがとうございます!!!! (2016年12月6日 21時) (レス) id: f87f1eb79b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひめの | 作成日時:2016年10月23日 18時