5歳差なんて関係ねぇ!!【ユーリ!!! on ICE】

第23話：座布団の上で ページ35

ユーリside



『寺…!やっと着いた…!!』


長い階段を登りきり、着いたのは見渡す限り木材の日本色が強い建物。



『わー、木の匂いがする……気がする』


YR｢何言ってんだお前｣


『……今絶対こいつバカだな、って思ったでしょ』


YR｢今だけじゃなくいつも思ってる｣





『なんだとこの生意気15歳!!』

YR｢歳関係ねぇだろ!!｣





そんなくだらねぇいつもの言い合いをしてると寺の中から眼鏡をかけた坊主頭のおっさんが出てきた。







住職｢寺の目の前で口喧嘩とは、罰当たりですね｣





YR｢誰だアンタ｣





住職｢……着いてきなさい｣





YR｢おい、人の話無視してんじゃねえよ｣

『ユーリ、とりあえず着いて言ってみようよ』






Aがそう言うから仕方なく着いて行ったものの……









YR｢何だこれ……｣






オレ達は今、用意された座布団の上に正座している。




なんか長い棒持ってるし……。





目をつぶるよう言われ瞼を閉じる。






シーンとした空間が広がる。



一体オレ達は何をされるんだ……。









『んっ!!』



突然バシッという音と共にAの鼻にかかった声が聞こえた。


YR｢A!?｣



慌ててAの方を向こうとすると



住職｢集中力が足りません。目を閉じて真っ直ぐ前を向いて座ってなさい｣



と叱られた。





.








.









その後肩をバシバシ叩かれたのは言うまでもない……。

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