5歳差なんて関係ねぇ!!【ユーリ!!! on ICE】 (ページ26)

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第14話：寂しくなんかページ26

ユーリside

はせつ、という所に来て初めての朝。

カツ丼というめっちゃくそ美味ぇ食べモンにも出会えたし
温泉もなかなかよかった。

……帰ったらAにも教えてあげよう。

ヴィクトルは日本の勇利のコーチをする為にここに来たらしい。
最初に約束したのは俺なのに。

また人との約束忘れやがって……。

そして昨日ヴィクトルが出した提案。

ヴィクトルのショートプログラム用の曲で俺と日本の勇利を勝負させるという。

1週間後にそれを発表する。
そして勝った方の願いをなんでも聞く。

ほんとは1週間も日本に滞在するつもりは無かったが
これに勝てばヴィクトルを連れてロシアに帰れる。

なら俺はこの試合勝つしかない。

後でAに1週間後に帰るって連絡入れとかなきゃな。
あいつ怒るだろうし…。
そういえば日本に行く前に送ったメッセ、まだ返信来てなかったけど何してるんだあいつ。

VC｢まずはユリオ、愛について～agape～｣

俺はただヴィクトルが滑るのをジッと見つめる。

早く振り覚えて
試合に勝って
ヴィクトルとロシアに帰るんだ。

VC｢……って感じだけど、どうかな｣

YR｢あぁ、だいたい覚えた｣

俺の隣で｢エエッ｣と声を漏らすデブ。
そして乾いた拍手の音。

優子｢すごーい、感動した!｣

YR｢おい、なんだよその女は｣

人が真剣にやってるっつーのに。

勇利｢ああ、彼女はここのスタッフの優子さん｣

優子｢練習の邪魔しちゃってごめんなさい
あんまり素敵だったから…つい｣

ふわっと笑顔を浮かべながらそういう女を見て
俺は昔Aに初めて会った時の事を思い出した。

YR｢……｣

A、元気かな。
たった3日程度会ってないだけで心寂しくなる。

……っいや、別に寂しい訳じゃねぇ。
程度に会わねぇとあっちの方が寂しがるからな。