ボカロ×夢×鬼滅の刃【鬼滅の刃】【リクエスト制】

【壱】 ページ3

『…』









なんとなく、






付き合ってからの事なんて考えてはいなかった。




想いを寄せていた子と結ばれて、それでお終いと思っていた。




でも、俺達はさ…







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付き合ってからすぐに、



「今はこんな物騒な世の中だけどさ、きっと俺達なら鬼のいない幸せな未来で過ごせるよねっ！！」



『ふふっ…そうだね、善逸となら幸せになれると思うよ』



「うんっ、だから、これからもお互いに頑張ろうね…！俺、絶対死んだりしないから！！」




『当たり前、死んだりしたら許さないよ』




二人でそんな未来の話なんかしてさ、Aちゃんは笑顔でそう言ってくれたよな。









それが、今となっては…









「…ごめん、」


『…』



虚ろな目をする君に対して、俺は静かに涙を零しながらそう告げる。





なんでこうなったんだろう








わかんないけど、もう仕方ないことだった。



鬼殺隊として、鬼を狩る俺と



蝶屋敷で隊員の手当てや訓練をする君とじゃ





なんというか、世界の見え方が違ったのかもしれない。









頭を下げているけれども、Aちゃんの視線が痛い程に俺を見ているのがわかる。






「…俺達はさ、多分だけど、上手くやっていけないよ…」



『そっか、』




その一言だけだった。


Aちゃんも、きっと同じ事を考えていたんだって、わかった。








『…じゃあ、もうさよならかな？』



「…うん、そうだね」







もうどうすればいいかわからなかった俺達は、ただお互いに笑いながらそう言うことしか出来なかった。




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続く＿

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