22 寝言 ＊霧野目線＊ ページ23
マサキの部屋に入るとマサキは静かに寝ていた
呼吸も安定していて痛々しい左手以外はいつもと変わらなかった
天馬
「マサキが夏の体育の授業で､プールに入らなかったのは…傷のせいですか?」
ヒロト
「うん…傷を見たまわりの人たちがマサキに傷のことを聞くと…マサキが傷ついじゃないかって思って…」
マサキはプールにも入ってなかったのか…
確かに天馬や空野たち一年が水泳道具等をいれたカバンを持っているとき､
マサキが同じように持っているところを見たことがない
その時…
マサキ
「く､い…暗いよ…」
マサキはの口が動いた…!?
マサキ
「ここは…どこ…?」
寝言なのか…?
マサキの目は閉じられたままだ
マサキ
「真っ暗で…何もわからない…」
マサキは暗闇に閉じ込められてしまったのか…!?
霧野
「マサキ…マサキっ…!!」
俺はマサキという名前を何度も繰り返す
マサキが早く戻ってこれるように…
マサキ
「なんだろう…?………私を呼ぶ声がする…」
俺の声が届いた…?
消え入りそうな声でマサキは呟いていた
マサキ
「でも…私眠いよ…」
眠い…?
今の状態で眠ったら…マサキはどうなってしまうんだ?
俺にあの笑顔をもう見せてはくれないのか?
可愛くて優しくて…
何故あんなに素敵で魅力的なマサキが…
こんな目にあわないといけないんだ…?
マサキ
「ありがとう…私の名前を呼んでくれて…」
呼ぶよ､いくらでも呼ぶ…
それで君が起きてくれるのなら…!
マサキ
「だけど…私…もう…眠…い､なぁ…」
頼むから目を覚ましてくれ…
マサキの右手をぎゅっとにぎった
マサキ
「私…の、名前を呼んで､いる､誰か…さん…私…を､助けて…」
この言葉には全員が反応した
マサキが､助けを求めている…
マサキ
「過去…を､乗り､越えて…生きて…ゆける…私に､なりたい…」
過去を…乗り越える
マサキは俺が思っているよりもずっと強かった
マサキの心は俺よりもずっと強かった
マサキ
「だから…私が､起きる…べき…時間に､なったら…
私を…起こしに､きてくれない…かな…?」
霧野
「当たり前だ…絶対に俺が天馬と共にマサキを迎えにいくからな…!」
マサキの右手を握る両手に力をこめる
マサキ
「絶対…だ……よ…」
こうしてマサキは眠りのなかでの長い長い眠りについてしまった
絶対に俺と天馬が迎えにいく…
二人で迎えにいくからな…!
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蘭子(プロフ) - 楽しみにしてます！ (2013年9月10日 22時) (
レス) id: c9c2604f7f (このIDを非表示/違反報告)
かぜゆう(プロフ) - 蘭子さん)ありがとうございます！頑張ります(>▽<)/ (2013年9月10日 18時) (レス) id: 6cff8bc6a1 (このIDを非表示/違反報告)
蘭子(プロフ) - 続編も頑張ってください！ (2013年9月10日 1時) (レス) id: c9c2604f7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かぜゆう | 作成日時：2013年8月27日 21時
