空 白 距 離 〆． Hirano

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スクバから現れたのは 紫色のメモ 。



そこにしっかり記された 《テスト》と《お仕置き》の

文字。







あぁ 、このメモ

こっそり 忠告してたんだ... 。




全然 気がつかなかった 。







｢ はい 、小テスト〜。｣





ケラケラ笑う風磨先生の手から

小テスト 、と書かれた紙が配られる。




みんな 、死にそうな顔して

風磨先生を 力なく睨んでいる 。






｢ よっし ゃ 、じゃあ 今から10分！｣



配られたテストに げんなりする私たちを

全く気にせず 、話し続ける 。



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｢ よし 、じゃあ 初めっ!!｣






風磨先生のその声を合図に

一斉に テストに目を遣る 。





... あ 、これ 死んだ 。








そこには 、ピンポイントで

私の苦手な 問題が

ズラズラ並んでいた 。




その他にも 、意味のわからない問題ばかり 。








周りから 、ちらほらと

ため息や 、｢ あ〜...だめだ 。｣と小さな声が

聞こえてくる 。






もう 、いっそのこと カンニングでも

してやろうか 。



...まぁ 、そんな 勇気ないけど 。








･







ぐーるぐる と 、悩んでいると

風磨先生の あの低い声が響いた 。





｢ あと 、1分な〜 。｣





うぇぇぇ !?


まだ 、問題 半分も解いていない 。




周りからも 焦った声や

諦めたような声が ちらちらと漏れる 。







あぁ 、私だけじゃないじゃーん 。

良かった〜 。






ほっと 胸を撫で下ろしたと思ったら




｢ お仕置き 、忘れてんじゃねぇぞ〜。 ｣



と 、悪魔の声が 耳に届いた 。







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