空 白 距 離 〆． Hirano

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改めて 紫耀を見てみると


かなり風貌が変わった。





腐れ縁なのか何なのか 、同じ高校で


私のこれから通う高校の制服を スタイリッシュに着こなしている。








小学生の頃は 、黒い髪を ピョコンと寝癖で立たせて

遅刻ギリギリに教室に飛び込んで来るのが お決まり だったのに





今となったら 、明るい茶色に染めている髪を


キレイにセットしている紫耀。








関わらない間に 背もグンッと伸びていたし


昔から整っていた顔立ちも もっとカッコよくなった。



ピアスなんてしちゃって カッコつけてるし …。







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これでも 紫耀のことを見ていたつもりだったのに

かなり変わっていた。



話したりはしなくても 、見かける度 目で追いかけていた。









正直な方で 云ってしまうと 、彼氏と居る時も


どこか 紫耀のモヤモヤが心にあって。








実は 今の彼氏も 、最初は

告白を断れなかっただけで 付き合っていた。





一緒に居れば 居るほど 、本当に良い人だとわかるような

彼氏で どんどん好きになった、 … と 思っていた。






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〜 ♪







いろいろ思い返し 、紫耀を見つめていると


もう電車が 来たらしい。







大勢の人々と一緒に 電車に乗り込んだ。




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