意気地無し ページ9
『義勇さん。私、最近誰かにつけられている気がするんですが・・・』
合同任務の帰り、私は義勇さんに悩みを打ち明けた。
義「・・・実は、俺もつけられている気がするんだ」
『え?』
義「え?」
義勇さんもつけられている?・・・ということは、私たち2人が、同一人物につけられているのか・・・。なぜ。
『というか、今つけられてますね』
義「だな」
『おーい!出てこいよ意気地無しー!』
義「そんなこと言っても、出てこな」
美「何だと!俺は意気地無しじゃない!」
義「出てきた・・・」
私たち2人の前に現れたのは、15歳くらいの男の子だった。
『なんだ、こどもか。早く帰らないと、親御さんが心配するよ?』
美「こどもじゃねえよ!俺は鬼だ!」
鬼はそう言って、私たちに攻撃をしてきた。もちろん、私も日輪刀を構える。
美「血気術・暗香浮動」
『星の呼吸 壱ノ型 星離雨散』
私の日輪刀は、鬼の頸に届いたはずだった。しかし、鬼は素早く避けて、私の間合いに入る。
まずい、攻撃を受ける・・・!
そう思っていると、義勇さんがすかさず鬼に攻撃をした。
義「水の呼吸 漆ノ型 雫波紋突き」
美「うっ・・・」
鬼はギリギリで避けたが、腕に傷を負った。私が次の攻撃をしようとすると、鬼は逃げていった。
『おい!逃げるな!!』
足が速いのが自慢の私でも、義勇さんでも、鬼に追いつくことはなかった。鬼はどんどん遠くへ逃げていく。
『義勇さん。あの鬼、私が鬼にされた日に行った甘味処の店主に、似てる気がします・・・』
義「では、あいつがAに、血を含ませた団子を食べさせたのか」
『おそらく・・・』
義「御館様に、報告しよう」
私たちは追いかけるのを諦め、屋敷へ帰って行った。
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桧 - マジで泣ける(´;ω;`)ウゥゥ (2021年8月7日 13時) (レス) id: f7e0d06981 (このIDを非表示/違反報告)
北極星 - ごめんなさい!2度目の感想です。私、義勇さん推しなので、もう、最後泣きました。ありがとうございます!これから続編をゆっくり読ませてもらいます! (2021年8月4日 15時) (レス) id: ce56cf178c (このIDを非表示/違反報告)
北極星 - 今まで読んだ小説の中で一番感動しました。 (2021年8月4日 15時) (レス) id: ce56cf178c (このIDを非表示/違反報告)
アルイ(プロフ) - 占ツクの小説で泣いた作品はこれが初めてです。このお話を書いてくれたことに心から感謝します(*T^T) (2020年11月1日 1時) (レス) id: 5747014bbe (このIDを非表示/違反報告)
きめつ大好き - ラスト泣きすぎて 目と鼻が真っ赤になりました 切ない、、来世も二人幸せになれますように。 (2020年10月10日 20時) (レス) id: c83c3938f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いちご | 作成日時:2020年2月13日 20時