お前も、いつか ページ14
美「どうだ!俺の血気術は!すごいだろう?」
『はっ!こんな血気術、どうってことないね!・・・なぜなら、私は・・・』
美「な、なんだ・・・」
鬼は、私の次の言葉を待っている。ついに、私は口を開いた。
『私は・・・耳が遠いからだ!!!』
辺りがシーンと静まり返る。
あれ?私変な事言った?
炭「・・・Aさん」
伊「お前、バカなのか?」
『バカです』
あっさり認める私に、鬼も呆れている。私は恥ずかしくて赤くなった顔を誤魔化そうと、攻撃をした。
『星の呼吸 弐ノ型 流星光底』
美「血気術・不協和音」
炭「水の呼吸 捌ノ型 滝壷」
伊「獣の呼吸 壱ノ牙 穿ち抜き」
いくら私たちが攻撃しても、鬼は血気術を出しながら素早く避ける。善逸は、さっきの攻撃によって気絶してしまっている。
『善逸!起きて戦え!この中で1番足が速いだろ!!』
伊「いや!俺が1番速い!」
炭「悪いが、1番速いのは俺だ!」
『ちょっと黙ってて!』
炭治郎と伊之助が言い合いをし始めると、善逸がいきなり立ち上がって、足を後ろに引いた。
善「雷の呼吸 壱ノ型 霹靂一閃・六連」
連続技のため、鬼は避けることができなかった。ついにその頸が切れた。
『いいとこ取りしやがって!このイケボ!』
善「ん・・・、ギャー!頸が切れてるー!」
美「お前がやったんだろ!」
鬼は頸が切れても、ツッコミのキレは鈍ってない。私は鬼に、ひとつの疑問を投げかけた。
『ねえ。お前の頸を斬ったら、人間に戻るなんてことある?』
美「ない。お前はずーっと、鬼のままだ」
『え・・・』
鬼は体の全てが消える前に、私にとって残酷なことを呟いた。
美「お前も、俺みたいに頸を斬られるんだよ。いつか」
そして、鬼は塵になって消えた。
1124人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
桧 - マジで泣ける(´;ω;`)ウゥゥ (2021年8月7日 13時) (レス) id: f7e0d06981 (このIDを非表示/違反報告)
北極星 - ごめんなさい!2度目の感想です。私、義勇さん推しなので、もう、最後泣きました。ありがとうございます!これから続編をゆっくり読ませてもらいます! (2021年8月4日 15時) (レス) id: ce56cf178c (このIDを非表示/違反報告)
北極星 - 今まで読んだ小説の中で一番感動しました。 (2021年8月4日 15時) (レス) id: ce56cf178c (このIDを非表示/違反報告)
アルイ(プロフ) - 占ツクの小説で泣いた作品はこれが初めてです。このお話を書いてくれたことに心から感謝します(*T^T) (2020年11月1日 1時) (レス) id: 5747014bbe (このIDを非表示/違反報告)
きめつ大好き - ラスト泣きすぎて 目と鼻が真っ赤になりました 切ない、、来世も二人幸せになれますように。 (2020年10月10日 20時) (レス) id: c83c3938f8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:いちご | 作成日時:2020年2月13日 20時