エースの妹はエースなわけで。3

本編は春高真っ只中だけど練習試合しようぜ！！！4 ページ5

なんやかんやで及川さんのトスを打つことになりました。




｢最初は適当に上げるから後で低いとかあったら言って！｣




｢うす！｣




及川さんから綺麗に上げられるトス。

…高いな？！
なんとか頑張って打ったけど、手のひらで打つあの感覚はない。指の方というか。




｢ちょっと高いです！！｣




｢あー、彩羽ちゃんならここまで行けると思ったんだけど…無理だったか！オーケーオーケー！｣




…ピキリ。




｢あっ今彩羽ちゃんがキレる音が聞こえた｣

｢わかる俺も｣




とかお色気コンビが言ってるけど知らねえ。




｢あーーー今の高さでいいです！！打ちますよ！！打てばいいんでしょ！！！！！｣




｢分かってんじゃ〜ん！もっかい行くよ〜｣




さっきより力を込めて跳ぶ。ギュ、ドン！という音。んーーーー跳ばされてる感あってムカつく！！！！！




そしてドパッと決まるスパイク。




｢にしても跳ぶな〜。威力もすげえ。｣と花巻さんに褒められたので私は嬉しいです。とっても。




｢いいじゃんいいじゃん流石だね〜…って顔怖！なんで！！？？｣




｢セッターとしての実力がちゃんとあるのクソムカつく…｣




｢褒められてるのか貶されてるのかわかんない！｣




｢どう見ても貶されてんだろ｣




｢酷い岩ちゃん！！！｣




体育館の扉が開く音がして、振り向くとなんとユキ先輩。鬼のような形相です。…あー、私死んだな……




｢オイ彩羽？？人に迎えに来させながら打つスパイクは楽しかったか？？？なあオイ？？？｣




｢ヒェッ｣




及川さんが｢梟谷のセッターちゃん怖…！｣と呟いた。分かる。めちゃめちゃ分かる。




ユキ先輩は｢すみません、うちのバカがお世話になりました｣と岩泉さんに挨拶してる。及川さんじゃないのクソワロタ




｢ああ気にすんな｣




｢ねえなんで？！俺が主将だよ？！岩ちゃんじゃないよ？！｣




＿＿＿＿




｢センター分け美少年もらっきょヘッドくんもバイバイ…！！また会おうね…！！私が生きてたら！！｣




｢すごい死亡フラグ立てて去っていったな…｣




｢…そうだね｣

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