エースの妹はエースなわけで。

33話!! ページ36

ぼーっとしてたらいつの間にか部活も終わり、自主練の時間。




｢練習の間ずっと心ここに在らずだったね｣




ユキ先輩に声をかけられるけど、いつもみたいに元気に返せなくて。


自主練の時間いつもお兄ちゃんが練習しよって体育館来るのに今日は来ない。寂しいなぁ




｢…私サーブの練習したいから彩羽付き合ってよ｣




｢ぅえっ、私レシーブ苦手ですよ｣




｢合宿で上手くなったか見てあげる｣




ユキ先輩なりに気を使ってくれて、何も考えずにバレーをすることが出来た。

無心になってやってたらもう下校時刻で、家にかえる。




｢…ただいま〜｣




ガチャ、とドアを開けると目の前にお兄ちゃん。




｢彩羽、ごめんな！！｣




という声とともに有名なプリンの袋を渡してくれた。
これ結構並ぶやつだよ確か。




｢…これ、買ってきてくれたの？｣




｢うん、自主練出ないで買ってきた｣




｢私もごめんね、嫌いじゃない、大好きだよ｣




｢俺も大好きだよ彩羽〜〜〜〜ごめんな〜〜〜｣




2人で号泣しながらプリン食べた。



黒尾さんには｢仲直り出来ました。ありがとうございました｣とだけメッセージ送ったよ。




｢木兎に飽きたら俺の妹になってね｣と返信が来たので既読無視しておいた。

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