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Episode 1 ページ1
フェンスの向こうには、穏やかそうに見える住宅地が見渡せる。
――――いや、穏やかなんかじゃない!!
心が叫ぶ。
あそこは、穏やかなんかじゃない。腐った化け物たちが、人間の皮を被って暮らしてる。そんなところ。
もう、いやだ。
生きていたくない。
私はフェンスに手をかけながら泣いた。
居場所を、逃げ場を失った私は泣いた。
『どうしたの？』
あまりにもかすかで、風の音かと思った。
でも、風は吹いていなかった。
そっと振り返ると、誰かが立っていた。
それが、あなたでしたね、櫻井さん。
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作者名：ミケ | 作成日時：2012年12月17日 20時
