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嶺亜サイド
車を見送って音楽塾に入ろうとした時、塾長が話し掛けてきた。
手越「あのさ」
嶺亜「塾長?どうしたんですか?」
手越「俺が音楽塾を離れる前、占い師さんにタロット占いをしてもらったんだけど、噂どおり、本当に当たるね(^_^;)。過去も現在も障害対策も。それと、未来の事も。特に、未来はマジか?って思うぐらい、信じなかったけどさ(^_^;)」
岸子『審判のカードと太陽のカード。いずれも、正位置に向いています。この2つの意味ですが』
手越『うん…』
岸子『この場合、審判は目覚めと著しい変化を表しています。太陽は幸運と再会を表しています』
手越『つまり?』
岸子『未来ですが、居候している彼らと再会し、何かに目覚めて変わっていきます。最終的には、3人で1つになって幸せを掴む事でしょう』
嶺亜サイド
塾長が俺を助けにローレライに潜入して、
兄さんと再会して、俺とも再会して、
塾長は亜瑠都さんによって、オンディーヌ一族の人魚に目覚めて…。
俺達は本当の家族になった…という事?
手越「俺達は血は繋がっていないけど、同じオンディーヌ一族だし。大我も嶺亜も、俺の弟みたいな存在だからさ」
大我「師匠…(^^)」
嶺亜「(お、弟…(-_-;))」
何か納得がいかないんですけど…(T^T)。
なんて言えず、心の中で言っておく。
手越「大我、嶺亜。これからも、俺と一緒にいてくれる?」
嶺亜「当たり前じゃないですか。僕と兄さんは、いつも一緒ですよ(^-^)」
大我「俺にとって、師匠は兄貴のような存在ですから。弟子であることを誇りに思います(^-^)」
手越「大我、嶺亜…ありがとう(T^T)」
嶺亜「もぉ〜、泣かないで下さいよ(^_^;)!」
大我「俺達まで泣いちゃうから(^_^;)」
手越「ごめんごめん。さ、音楽塾に戻ろっか(^-^)」
俺が塾長の右手、兄さんが左手を繋いで、
音楽塾に向かって、歩き出した。
俺達の中指に嵌めている、
パワーストーンの指輪がキラリと光る。
俺達の絆…家族の絆…。
これからも3人で、この世界で生きていく。
何があっても、困難が起ころうとも。
俺達は…ずっと一緒(*^^*)!!
それから、月日は流れて…。
嶺亜サイド
嶺亜「おはよう、兄さん!おはようございます、塾長(*^^*)!」
手越「グッドモーニング、嶺亜(^-^)」
大我「おはよう、嶺亜(^-^)」
4月になり、俺は高校2年生に進級した。
制服に着替えてダイニングルームに来て、朝食を食べる。
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作者名:セーラーローズ | 作成日時:2023年7月12日 22時