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手越サイド
親父と2人で過ごしてきて、音楽塾の生徒だった大我が居候してきて、
親父が病気で亡くなった後、大我を追い掛けて嶺亜が居候してきた。
オンディーヌ一族の人魚である事は知らなかったけど、
カッコよくて、歌と音楽にストイックで、俺に音楽の魅力を教えてくれた親父。
ネガティブで人見知りで頼りない所もあるけど、
努力家でストイックで、律儀で優しく、
俺よりも音楽を愛している(かもしれない)自慢の弟子、大我。
俺の大ファンで俺と同じくポジティブで、
男らしいのに、たまに女の子みたいに可愛くて、
チャーミングな笑顔で俺を癒してくれる嶺亜。
2人も親父と同じくオンディーヌ一族の人魚で、従兄弟ではなく本当の兄弟。
俺はハーフで2人とは実の兄弟でもないけれど、
本当の家族になった気がしたんだ。
大我と嶺亜がいるから、俺は寂しくない。
手越『俺は音楽塾の塾長として、これからも人々に音楽の魅力を伝えていく。奏太さんと親父が遺してくれた音楽塾を守る。一緒に暮らしている、大我と嶺亜と3人でずっと一緒にいる。それが答えだよ、おじいちゃん』
嶺亜サイド
手越「…というわけ」
嶺亜「塾長…(T^T)」
大我「師匠…(T^T)」
嶺亜&大我「うわぁ〜〜〜〜〜ん。゜(゜´Д`゜)゜。!!!!!」
塾長の話を聞いて、俺と兄さんは思わず塾長に抱きついて、再び泣き出した。
手越「大我…嶺亜…」
勲「祐也」
手越「あっ、おじいちゃん…」
声がした方を見ると、塾長のおじいさん、
シスター・ルチアこと瑠知亜さん、
そして、兄さんの写真集の撮影をして下さったカメラマンの璃蘭さんが立っていた。
大我「(涙を拭いてから)あ、あの…」
勲「祐也の父親の親代わりであった塾長、つまり初代である塾長は私の昔馴染みだった。まさか、孫の父親を養子にしていたとはな。亡くなる前、私に祐也の父親の事を話していた事を思い出したのだ」
塾長のおじいさんが、初代塾長のご友人…。
勲「瑠知亜が我々に内緒で恋愛をして、やがて駆け落ちをしたのは許せなかったが…昔馴染みの跡を孫が継いでくれるのは嬉しい事だ。それに祐也には、かけがえのない家族がいる。君達2人が祐也を支えてくれる。そう思い、心変わりしたのだ」
嶺亜「ですけど、相続権は…」
璃蘭「あたしが継ぐ事になったよ。本来は、そんな予定は無かったんだけどね(^_^;)」
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作者名:セーラーローズ | 作成日時:2023年7月12日 22時