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14-5 ページ35

嶺亜サイド

プールに落ちた短剣は、後で取りに行けばいいや。

今は、小太郎さんが優先だ!

手越「小太郎!生きろ!まだやり直せる!今、悪夢から覚ましてやるぜ!」

小太郎「うわっ!?」

塾長が起き上がって、小太郎さんの体を掴み、

ビリッ!!と、ストライプのブラウスを破った。

破られたブラウスから、お腹にある、

セイレーン一族の刻印が現れる。

小太郎「離せって…(>_<)!」

手越「頼む、小太郎!お前は死んじゃダメだ!母さんも、親父も悲しむぞ!俺が…兄貴が受け入れてやるから…!」

小太郎「ううっ…」

塾長の言葉が届いたのか、暴れていた小太郎さんは

徐々に大人しくなって、抵抗しなくなった。

手越「大我、嶺亜!今だ!」

嶺亜&大我「はい!」

小太郎さん…今、助けるから…!

大我「(ゼリーフィッシュ・ハンドベルを2つに分離し、リン♪リン♪と鳴らす)」

嶺亜「(スターフィッシュ・ハープを弓のように持つ)」

大我「嶺亜!真珠貝のブローチを!」

嶺亜「OK!」

俺達はブローチを手にして開けると、

中に入っていた真珠から、純白の光が出てきた。

それぞれ、純白の光が楽器に宿って、

浄化できるようになる。

えっと、女王ファンテーヌから教わった唱え方は…あっ、思い出した。

大我「行くぞ、嶺亜!」

嶺亜「うん、兄さん!」

俺達は頷き合うと、小太郎さんのお腹に楽器を向ける。

嶺亜&大我「水の精霊、オンディーヌよ!我が楽器、スターフィッシュ・ハープ(ゼリーフィッシュ・ハンドベル)に力を!」

兄さんがハンドベルを鳴らし、俺は光の矢を作り出す。

嶺亜&大我「プルガシオン!!」

そう叫ぶと、目映い光が多目的ホールに放たれていった…。


その頃…。


樹サイド

くそっ…!多目的ホールの扉が開かねぇ…!

社長秘書の女との一騎討ちに何とか勝利し(逃げられねぇようにロープで縛っておいたし、女の武器も壊しておいた)、

水位のスイッチを押して水位を下げ、多目的ホールに向かった訳だけど、

何故か扉が開かなくなっていたんだよ…(ーー;)!

カードキーを使っても無駄だし…!

樹「きょも〜!嶺亜〜!塾長〜!」

俺も後で行くからって、約束したのに…!

と、その時だった。

樹「うおっΣ( ゚Д゚)!?」

扉が急に開いて驚くが、すぐに多目的ホールへと走り出す。

何か床が水浸しになっているような…。

大我「あっ、樹!」

樹「きょも!良かった、無事で…ええっΣ( ゚Д゚)!?」

塾長が2人…!?

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作者名:セーラーローズ | 作成日時:2023年7月12日 22時

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