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嶺亜サイド
プールに落ちた短剣は、後で取りに行けばいいや。
今は、小太郎さんが優先だ!
手越「小太郎!生きろ!まだやり直せる!今、悪夢から覚ましてやるぜ!」
小太郎「うわっ!?」
塾長が起き上がって、小太郎さんの体を掴み、
ビリッ!!と、ストライプのブラウスを破った。
破られたブラウスから、お腹にある、
セイレーン一族の刻印が現れる。
小太郎「離せって…(>_<)!」
手越「頼む、小太郎!お前は死んじゃダメだ!母さんも、親父も悲しむぞ!俺が…兄貴が受け入れてやるから…!」
小太郎「ううっ…」
塾長の言葉が届いたのか、暴れていた小太郎さんは
徐々に大人しくなって、抵抗しなくなった。
手越「大我、嶺亜!今だ!」
嶺亜&大我「はい!」
小太郎さん…今、助けるから…!
大我「(ゼリーフィッシュ・ハンドベルを2つに分離し、リン♪リン♪と鳴らす)」
嶺亜「(スターフィッシュ・ハープを弓のように持つ)」
大我「嶺亜!真珠貝のブローチを!」
嶺亜「OK!」
俺達はブローチを手にして開けると、
中に入っていた真珠から、純白の光が出てきた。
それぞれ、純白の光が楽器に宿って、
浄化できるようになる。
えっと、女王ファンテーヌから教わった唱え方は…あっ、思い出した。
大我「行くぞ、嶺亜!」
嶺亜「うん、兄さん!」
俺達は頷き合うと、小太郎さんのお腹に楽器を向ける。
嶺亜&大我「水の精霊、オンディーヌよ!我が楽器、スターフィッシュ・ハープ(ゼリーフィッシュ・ハンドベル)に力を!」
兄さんがハンドベルを鳴らし、俺は光の矢を作り出す。
嶺亜&大我「プルガシオン!!」
そう叫ぶと、目映い光が多目的ホールに放たれていった…。
その頃…。
樹サイド
くそっ…!多目的ホールの扉が開かねぇ…!
社長秘書の女との一騎討ちに何とか勝利し(逃げられねぇようにロープで縛っておいたし、女の武器も壊しておいた)、
水位のスイッチを押して水位を下げ、多目的ホールに向かった訳だけど、
何故か扉が開かなくなっていたんだよ…(ーー;)!
カードキーを使っても無駄だし…!
樹「きょも〜!嶺亜〜!塾長〜!」
俺も後で行くからって、約束したのに…!
と、その時だった。
樹「うおっΣ( ゚Д゚)!?」
扉が急に開いて驚くが、すぐに多目的ホールへと走り出す。
何か床が水浸しになっているような…。
大我「あっ、樹!」
樹「きょも!良かった、無事で…ええっΣ( ゚Д゚)!?」
塾長が2人…!?
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作者名:セーラーローズ | 作成日時:2023年7月12日 22時