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手越サイド
手越「小太郎!母さんがお前を叔父さんに預けた理由は、訳があるんだ!」
小太郎「そんな話、騙されてたまるか!」
小太郎の奴、俺の話を信じたくないのかよ…。
可哀想な小太郎。俺の大切な双子の弟。
お前だけ不幸な事を味わってきて…本当なら、母さんと2人で幸せに暮らしていただろうに。
でもな、母さんはお前の事を想って叔父さんの所に預けたんだ。
母さんは小太郎を愛している。死んだ親父もそうだ。
手越「本当なら…母さんは、お前を迎えに来るつもりだったんだよ!それで、お前と2人で暮らすつもりだった!だけど、母さんは病気になってしまって、お前を迎えに来れなくなってしまったんだ!」
小太郎「なっ…そんなの嘘だ(>_<)!」
手越「嘘じゃない!あの後、母さんは優秀なお医者さんによって良くなっていったけど、叔父さんは小太郎は自分達で育てると言ったんだ。母さんの事を想ってだと思う。だけど、母さんは小太郎の母親だからと言って会わせてほしいとお願いしたけど、会わせてくれなかった。母さんは迎えに行けなかった事を後悔していたんだ…」
小太郎「…」
手越「それからだったんだな。小太郎が嫌な思いをするようになったのは。穂花さんが言っていたけど、母さんがお前に会いたがっている。もちろん、俺にも。小太郎…今日まで辛かっただろ」
小太郎「…僕は」
嶺亜「小太郎さん、俺はまだあんたを許したわけじゃない。だけど、塾長の双子の弟だし、あんたも俺と兄さんの家族だから」
小太郎「なっ!?何を言ってるんだ!僕は君に酷いことをしたんだぞ( `ー´)!?君だけじゃない!君のお兄さんにも!バカ兄貴にも!2人の叔父夫婦にも!」
大我「ですけど、実行したのは社長秘書の女です!あなたは何もやっていない!」
小太郎「…っ」
手越「2人の言う通りだ、小太郎」
小太郎「だけど、僕が酷いことをしたのは変わりない。僕は生きる意味がない。いっそ死んだ方が!」
手越「うわっ(>_<)!あっΣ( ゚Д゚)!?」
嶺亜サイド
小太郎さんが塾長を突き飛ばすと、
俺の短剣を奪い取って、自分の胸に刺そうとした。
大我「危ないっ!(エレキギターを弾く)」
小太郎「っ!?離せ(`へ´)!」
兄さんが咄嗟にエレキギターを弾くと、
タツノオトシゴ達が出てきて、
小太郎さんに引っ付いた。
小太郎さんは暴れるけど、身動きは取れそうにない。
そして…。
ポチャン。
小太郎「短剣が…!」
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作者名:セーラーローズ | 作成日時:2023年7月12日 22時