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嶺亜サイド
とりあえず､3人で作戦を話してまずは俺が先にプールから顔を出した｡
小太郎「あら?ピラニア達に噛まれたと思ったんだけど…」
嶺亜「あいにく､アイツらは兄さんと塾長しか噛まなかったよ｡俺はピラニア達に囲まれる形で脅されて､攻撃すらできなかったんだから」
小太郎「へぇ〜…プリンセス・レイアを攻撃しないなんて､ピラニア達も僕の気持ちを分かってくれてるじゃん｡あったま良い〜(^^)」
俺に夢中なのか､すっかり自惚れている｡
俺に歪んだような､異常のような愛情を抱くなんて､どうかしている｡
とはいえ､本当の小太郎さんはそんな奴じゃないと思うって､
作戦を立てていた時に､塾長が言っていたし｡
小太郎「じゃ､これで君は僕の物になるって事か!僕のお嫁さんになるんだ!アハハハ!!」
嶺亜「…」
小太郎「…ん?どしたの?難しい顔､する事ないじゃん｡君はさ…」
嶺亜「(水中に隠している､スターフィッシュ・ハープを奏でる)」
ピカッ!!(小太郎の目の前でフラッシュする)
小太郎「うわぁっ(＞_＜)!?」
嶺亜「兄さん!」
合図すると､俺の背後からザッバーン!!と､
兄さんがプールから勢いよくジャンプして出てきた｡
大我「(携えてるエレキギターを弾く)」
小太郎「うわっ!?あっ､僕のエレキギターが!」
チャポン｡
兄さんがエレキギターを弾くと､
音符が出てきて､弓矢のように小太郎さんに向かって降り注ぐ｡
小太郎さんは怯んでしまい､
持っていたエレキギターをプールに落としてしまった｡
小太郎「取りに行かな…」
手越「動くな!小太郎!」
小太郎「っ!?」
小太郎さんの背後から､人魚姿の塾長が取り押さえて､
俺の短剣を小太郎さんに向けた｡
小太郎「バカ兄貴…!」
手越「何とでも言えよ｡俺はそうかもしれないし｡だけど､これだけは言わせて」
小太郎「な､何だよ…!」
手越「穂花さんから､お前の事を聞いた｡小太郎｡お前､俺達の叔父さん2人や叔父さん2人の奥さん､下の叔父さん夫婦の息子さんに､ぞんざいな扱いをされていたんだって?」
小太郎「…そうだよ｡アイツらのせいで､僕は変わったんだ(｀ヘ´)!だけど､穂花さんだけはそんな僕を優しくしてくれて､あの人だけには心を開いていた…」
手越「そうだよな｡俺だけ幸せな生活を送って､俺の事を恨んでいるのは自分でも理解してる｡そして､母さんは…」
小太郎「あの女は僕を叔父さんの元に預けたまま､行ったんだ(｀ヘ´)!あんな女…」
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作者名：セーラーローズ | 作成日時：2023年7月12日 22時
