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大我サイド
手越「嶺亜…!」
嶺亜が使ったスターフィッシュ・ハープの攻撃が決まり､ピラニア達が消えていった｡
手越「なぁ､大我!何だよ､あの楽器というか､武器というか…!凄すぎるんだけどΣ( ﾟДﾟ)!」
大我「師匠!後で説明しますから…!」
奥深くまで泳いでいき､嶺亜が攻撃に使ったスターフィッシュ・ハープを見て､師匠はテンパっている｡
手越「大我…俺だって戦いたいけど､2人みたいな武器を持ってないよ…(´・д・｀)」
言われてみれば､そうだった｡
師匠は地上で生まれたし､亜瑠都さんによって人魚の血を封じられた｡
生まれた時に､オンディーヌ一族の証である短剣と真珠貝のブローチを授けられる事になっているんだけど､
師匠は湖の底にある､オンディーヌ一族の人魚が住んでいる場所に行った事もないから､
短剣もブローチも所持していない｡
嶺亜「塾長､兄さん!」
そこへ､嶺亜が泳いでやって来た｡
嶺亜「小太郎さんの刻印は､お腹にありました｡お腹の刻印に､僕か兄さんの楽器で浄化すれば小太郎さんは目を覚ます筈です!」
大我「確か､オンディーヌは浄化する力があるって聞いたことがある｡女王ファンテーヌから授かった楽器を使えば､小太郎さんを救う事ができるって事?(・・?)」
俺が聞くと､嶺亜は「多分…」と頷いた｡
手越「あの〜､お二人さん(^_^;)?」
あっ､そうだ｡師匠に説明しなきゃ｡
俺と嶺亜は､師匠にオンディーヌ一族を束ねていた女王ファンテーヌの事､
女王ファンテーヌから俺達に授かった特別な楽器の事など､
師匠が理解してくれるまで､話した。
手越「…じゃあ､親父もオンディーヌ一族のクイーンにお世話になっていたんだ」
大我「だと思います…」
手越「なるほど…何となく分かったよ｡それより､小太郎のお腹を狙うには､アイツの背後から動きを止めて､大我か嶺亜がアイツのお腹に攻撃する｡だとしたら､俺が行くしかないよな」
嶺亜「塾長…大丈夫ですか?」
手越「ちょっと不安はあるけど､方法はこれしかないんだ｡小太郎の動きを止められるのは､双子の兄である俺しかいない」
すると､師匠は俺と嶺亜が持っている短剣を交互に見た｡
あの〜､何か…?
手越「大我か嶺亜の短剣をどちらかかしてくれない?」
嶺亜「僕､かしますよ!はい(^-^)!」
手越「ありがとう､嶺亜(^-^)!」
師匠､短剣をどうするつもりだろう?
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作者名：セーラーローズ | 作成日時：2023年7月12日 22時
