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大我サイド

大我「それって、いつから!?」

如恵留「息子さんが社長に就任する数週間前ぐらいだったと思う。前の社長さん、相当に困っていたんだろうな…(ーー;)」

〜〜〜♪(スマホの着信音)

アイスココアを飲み干した時、スマホが鳴ったので確認すると、

樹からだったので、通話ボタンを押してすぐに出た。

大我「もしもし?樹、どうしたの?(・・?)」

樹『あぁ、きょも!すぐに音楽塾に戻ってきてくれ!話は後でするから!』

大我「OK!こっちも分かった事があるんだよ!…うん、すぐに帰る!(通話を切って)如恵留、宮近!俺、音楽塾に帰るね!」

宮近「えっ!?う、うん…」

如恵留「分かった。くれぐれも気をつけて」

俺は頷いて「アイスココア、ご馳走さま!」と言ってから、如恵留の家を飛び出した。



大我「樹、ただいま!」

樹「お帰り、きょも!急に電話して、ごめん!」

音楽塾に戻ると、樹がやって来て申し訳なさそうに謝った。

大我「ううん、大丈夫。それより、何があったの!?」

樹「きょもが如恵留くんの家に行った数分後に、お客さんが来たんだ。塾長の関係者の人」

師匠の関係者?

首を傾げながらも、樹の後に着いてきて客室に入った。

大我「えっ…?」

客室のソファーに座っていた女性は俺を見ると、

すぐに立ち上がって、ゆっくりと頭を下げた。

見た目は若くて、20代後半ぐらい。艶々な黒いショートボブヘアに、艶々な唇。

透き通るような白い肌をしていて、白いロングパンツに空色のような水色のノースリーブのワンピースという、清楚なファッションを着ている。

この人、どこかで見たことがありそうな気がする。

大我「あの、貴方は…?」

瑠知亜「聖レジーナ学院のシスターで教師をしている、シスター・ルチア…いえ、城山瑠知亜と申します…」

シスター・ルチア…城山…瑠知亜…。

大我「もしかして、師匠の…お母様…!?」

恐る恐る聞くと、瑠知亜さんは頷いた。


樹サイド

きょもが如恵留くんの家に行き、一人で音楽塾を留守番していると、

一人の女性が訪ねてきた。

その女性は、嶺亜がきょもの写真集の撮影で訪れた聖レジーナ学院で出会った、

シスター・ルチアこと、城山瑠知亜さんだったんだ。

そう、この前、きょもの写真集の撮影をしてくれたカメラマン、城山璃蘭さんのお姉さん。

そして、塾長の実のお母さんで、亡くなった先代の塾長の元奥さんでもある。

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作者名:セーラーローズ | 作成日時:2023年7月12日 22時

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