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大我サイド

亜瑠都さんが、オンディーヌ一族の人魚…。

だから、俺にも師匠にも自分の事をあまり話さなかったんだ。

って事は…。

大我「師匠と小太郎さんは、人間と人魚のハーフなんですよね?」

瑠知亜「そうよ。亜瑠都が人魚だと知ったのは、息子達の体に人魚の刻印があったからなの。彼はそれを見て、驚いた。刻印もだけれど、祐也の方が人魚の血が濃かった事が分かって、亜瑠都は祐也の刻印を封じたわ。反対に、小太郎は人魚の血が薄かったから水に浸かっても人魚にはなれないし、そのままにしておいたのよ。だけど、小太郎の刻印も封じておけば良かったのかもしれない…」

大我「別れた理由は…」

瑠知亜「亜瑠都が祐也、私が小太郎を育てることにした。人魚は人魚、人間は人間を育てた方がいいと、私達の意見が一致した。それから私は小太郎を1人で育てたんだけど、体調を崩してしまって、弟夫婦に預かることになったの。穂花もそこで働いていると聞いたから、安心した。でも、こんな事になってしまうなんて(´・_・`)」

この事を師匠が知ったら、どう思うんだろう。

この時、俺は不安だらけだったんだ…。


嶺亜サイド

俺は何て勘違いをしたんだろう…。

林間学校の帰り、見掛けたのは塾長ではなく、双子の弟であるソイツだったんだ。

つまり、塾長はセイレーン一族ではなく、オンディーヌ一族の人魚…。

って、ハーフか。

嶺亜「あれ?じゃあ、何で双子の弟のお腹にセイレーン一族の刻印が…?」

亜瑠都「社長秘書にある物を渡されて、騙される形でセイレーン化したんだ。だから、小太郎も本来はオンディーヌ一族の人魚の血が流れている」

手越「うぐっ…(>_<)」

嶺亜&大我「塾長!/師匠!」

どうしよう!このままじゃ、塾長が…!

亜瑠都「そろそろ、解放してあげた方が良さそうだ。祐也…」

すると、亜瑠都さんは泳いで、塾長の背後に回った。

嶺亜「あの、何を…?」

亜瑠都「大丈夫だ」

そう言って、亜瑠都さんは塾長の背中に手を当てた…。


手越サイド

う…ん…。

目を開けると、周りは真っ暗だった。

手越「はっ(;゚д゚)!大我!嶺亜!どこ!?」

2人の名前を呼ぶけど、どこにもいない。

えっと、俺は…あっ。

小太郎の動きを止めている間に、

大我が嶺亜を助けに行って…。

だけど、小太郎に突き飛ばされて、

プールに落ちたんだ…。

俺、ここで死ぬのか…?

大我と嶺亜にお別れも言わずに…。

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作者名:セーラーローズ | 作成日時:2023年7月12日 22時

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