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嶺亜サイド
兄さんと喧嘩して、音楽塾を失くしたくない想いから、
騙される形でローレライに来てしまった俺。
捕らわれの身になってどうなるかと思ったけど、
兄さんが命懸けで助けに来てくれた…嬉しかった。
だけど…。
嶺亜「兄さん。塾長の事なんだけど…」
大我「俺も話そうと思っていた」
嶺亜「(兄さんも知ったんだ。やっぱり、塾長はセイレーン一族の…)」
手越「うわぁっ(>_<)!」
ジャボーン!!
嶺亜「塾長Σ( ゚Д゚)!」
大我「兄さんΣ( ゚Д゚)!」
小太郎「僕の邪魔する奴は、こうなるんだ」
いつの間に、水位が上がって水がいっぱいに!?
さっきまで、無かったのに…。
俺と兄さん、アイツは水位よりも上に立っている。
小太郎「僕がお兄さんに向かって音符を放った時に、水位のスイッチを押したんだ。こんな事もあろうかと…」
大我「師匠を助けなきゃ!」
嶺亜「あっ、兄さん!」
小太郎「ちょ、無視すな( `ー´)!」
兄さんが出来てしまったプールに飛び込み、
俺も後に続いて、プールに飛び込んだ。
人魚の姿になって、アイツに突き落とされて、
プールに沈んでいった塾長に向かって泳いでいく俺達。
でも…俺が人魚である事、塾長にバレちゃったよな…(ーー;)。
助けに来てくれたとはいえ、人魚の姿の俺を見ちゃったかもしれない。
人間に正体がバレても、タブーはないけど…。
大我「師匠!よいしょ…」
兄さんが追いついて、沈んでいく塾長の体を掴んだ。
俺も追いついて、塾長の体を掴む。
嶺亜「塾長、しっかりして下さい!塾長!」
大我「水を飲んじゃって、気を失ってる!プールに上がりたいけど、小太郎さんが待ち構えてるかもしれないし、動けそうにない!」
嶺亜「じゃあ、どうすんのΣ( ゚Д゚)!?塾長、死んじゃうよ(>_<)!」
大我「分かってるよ、嶺亜!だけど…」
どうしたらいいか分からず、その場で立ち尽くしていた時だった。
ピカーッ!!
嶺亜「眩しいっ(>_<)!」
大我「な、何(>_<)!?」
突然、目の前がフラッシュして思わず目を閉じた。
大我「…えっ、あなたは」
嶺亜「ん…ええっ!?人魚…?」
俺達の目の前に、太陽のように輝く金髪に、
上裸でウルトラピンクの尾びれをした男性がいた。
何て、容姿端麗で美しい人魚なのだろう…。
大我「亜瑠都さん…ですか?」
兄さんが聞くと、その人魚は頷いて俺達に近づいてきた。
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作者名:セーラーローズ | 作成日時:2023年7月12日 22時