第13話 誕生、新たな人魚 ページ22
手越サイド
手越「嶺亜、喜ぶだろうなぁ(^-^)♪」
今から数週間前。嶺亜が林間学校から帰ってくる日の夕方、
港町の市場でお惣菜を買って帰ろうとした時だった。
岸子「お兄さん、こんにちは(^^)」
手越「はい?(・・?)」
目の前に現れたのは、紫色のアラビア風の衣装を着ていて、
紫色のアラビア風のフェイスマスクで口元を隠した女性。
ちょっと、男っぽい顔立ちをしてるかな(^_^;)?
岸子「私、港町の市場で占いをしている、岸子と申します(^-^)」
手越「占い…?」
岸子「はい。お時間ありましたら…」
手越「ごめんね。俺、そーゆーのは…」
岸子「まぁ!その指輪、うちのお店のパワーストーンですね(^^)!つけていただいて、嬉しいです(^-^)!」
あー、俺の左手の中指に着けているアメジストね。
って、小山さんに貰ったんだけど。
岸子「ささっ、どうぞ(^^)!」
手越「ちょちょΣ( ゚Д゚)!?誰かヘルプミー(>_<)!」
占い師さんに腕を掴まれ、半強制的に占い店に入られてしまった。
手越「(どんだけ切ってんのよ…(ーー;))」
占い店に無理矢理入られて数分後、占い師さんがタロットカードを切っている。
少しして、占い師さんは俺の目の前に4枚のカードを置いた。
岸子「左から過去、現在、障害対策、未来を表しています」
そう言うと、占い師さんは一番左のカードを捲った。
捲ったカードには、輪?が描かれている。
岸子「これは、運命の輪です。幸運や運命の出来事を表しています。あなたに、運命の出来事はありましたか?」
手越「うん。俺、音楽塾っていう音楽を学びたい生徒達の塾なんだけど、当時生徒だった青年が居候したいとお願いされて、家事を条件に居候させたよ。俺と当時、塾長だった親父だけじゃ寂しかったし。だけど、親父が昨年に病気で亡くなって…。2人だけになって寂しく暮らしている毎日を送っていた。だけど、今年の4月にアイツの従弟が居候をしたいと言われて、その子も居候させたんだ。高校1年生で男の子なんだけど、女の子みたいな顔立ちをしていて、可愛らしいの(*^^*)」
岸子「…」
手越「2人とも俺に憧れていて、特に居候させたばかりの子が俺の大ファンでさ。凄く嬉しくて。2人に出会えたことが、運命の出来事だと俺は思うね。2人とも俺とは血は繋がっていないけど、大切な家族なんだ(^-^)。今、俺は凄くハッピーよ(*^^*)」
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作者名:セーラーローズ | 作成日時:2023年7月12日 22時