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樹サイド

きょもが水位のスイッチを押してくれたお陰で、床にどんどん水が増えていく。

大我「樹、やったよ(*^^*)!」

樹「よっしゃ!きょも、水がいっぱいになるまでに、嶺亜の元へ急ぐんだ!この女は任せろ!」

大我「分かった、ありがとう!樹も気をつけて!」

階段を下りていき、多目的ホールに向かうきょもを見送り、

俺はネットに絡まれた女に、レイピアを向けた。

早見「私を殺す気…?」

樹「殺しはしねぇよ。あんた、闇バイトに関わっていたのか?ネットに、会社内に闇バイトをやっている奴がいるって聞いたぜ」

早見「…だったら、何だと言うの!」

樹「うぐっ…(>_<)!」

女は急に立ち上がって、ネットの穴から、

両手を出すと、俺の首を締め付けた。

女の癖に、強すぎる…!

水位がどんどん上がってきて、

ここは水中に入って退避しようとするけど、

女は足を使って逃がそうとしない。

樹「うがっ…うぐっ(>_<)!?」

チャポン。

しまった!レイピアが…!

早見「今、あの世に送ってあげるわ。ふふっ…」

?「樹ちゃん!」

早見「うん?社長!?ううん…社長の片割れね」

顔を何とか動かして見た先には、何と塾長がいた。

どうして、ここに…?

手越「樹ちゃんを離せ!(早見に向かってキック)」

早見「きゃあ(>_<)!」

樹「ぐはっ!はぁ…はぁ…(ーー;)」

塾長が女に向かって、キックしてくれたお陰で解放され、

座り込んで、絞められた首を押さえた。

手越「樹ちゃん、大丈夫!?」

塾長が俺の所に駆け寄ってきた。

樹「はい、大丈夫っす。けど、どうしてここに…?」

手越「あの子が、ここに捕まってるって聞いたから、来たんだ」

樹「嶺亜は、あっちの多目的ホールにいます…。あそこには、社長が…」

手越「(そうか…アイツ(・・・)がいるのか…)分かった。ありがとう、樹ちゃん。とはいっても…」

水位は止まっていたけど、まるで川のように海のように、

水がいっぱいになっている。

俺が人魚になって、塾長を乗せて泳ぎ、多目的ホールまで連れていくか?

いや…塾長に、俺が人魚である事がバレるな(ーー;)。

早見「私の事を忘れないでほしいわね」

樹「お前…」

早見「それに、さっきはよくも私を蹴ったわね!女性に対して、暴力を振るなんて(#`皿´)!」

手越「あんたが嶺亜を誘拐したからだろ(`ヘ´)!」

早見「誘拐なんて失礼ね!中村くんは、自分の意志でここに来たのよ!」

手越「あの子は、そんな事しない!」

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作者名:セーラーローズ | 作成日時:2023年7月12日 22時

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