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その頃…｡
大我サイド
樹「どこから来るか分からねぇ｡皆､気をつけろよ…」
周囲を見ながら､目的地である多目的ホールへと進んでいく俺達｡
しめは短剣､樹と蒼弥はニクス一族の証である武器のレイピア､
海人はデルフィーノ一族の証である武器のリング(イルカのショーで潜っている輪ね)を手に､
俺は短剣と､とある楽器を手にしている｡
全体が金色で､両先端にはベールを被った女性の人魚が象っていて､
尾びれにピンク色の菱形が嵌め込まれた､ハンドベルのような楽器｡
大我「(ゼリーフィッシュ・ハンドベル…武器として使うのは､久しぶりだからちょっと心配なんだけど…(ーー;))」
いや､女王ファンテーヌから授かった大切な楽器だ｡
弱気になってどうする､俺( ｀ー´)!
それに俺には､エレキギターの武器も持っているんだ｡
亜瑠都さんに貰った､初めてのエレキギターを樹に武器としても使えるように改造してくれたんだ｡
スタッフ1「侵入者だ!」
スタッフ2「排除しろ!」
七五三掛「来ちゃったよΣ( ﾟДﾟ)!」
ローレライに勤務しているスタッフ達が､ドーッと俺達に向かって走ってきた｡
手には､それぞれ武器を持っている｡
スタッフ1&2「くらえ!!」
猪狩&七五三掛「はっ!」
カキン!
大我「しめ!蒼弥!」
2人のスタッフがナイフを振りかざそうとした時､
しめと蒼弥がそれぞれの武器で受け止めてくれた｡
スタッフ3&4「おりゃあ!!」
海人「ここは俺が行きます!えいっ!!」
スタッフ3&4「うがっ!?両腕がっΣ( ﾟДﾟ)!」
海人がリングを2連続で投げて､2人のスタッフを拘束した｡
七五三掛「大我､樹!ここは俺達に任せて､先に行って!」
大我「しめ!?だけど､3人だけじゃ…」
猪狩「大我様!本当は専属騎士である俺が行くべきだけど､嶺亜様を誰よりも理解しているあなたが行くべきだと思います!兄貴は､反対するかもしれないけど…」
樹「しねぇよ､蒼弥｡嶺亜は､きょもの大切な弟だ｡お前は､しめと海人と一緒にスタッフ達を足止めして持ちこたえろ!」
猪狩「…分かった､兄貴」
海人「大我様!必ず､嶺亜を助けてください!」
大我「…うん!」
樹「蒼弥､しめ､海人!
俺は頷いて､樹と一緒に多目的ホールへと走り出す｡
あっ､水位を変えるスイッチも探さないとな｡
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作者名：セーラーローズ | 作成日時：2023年7月12日 22時
