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嶺亜サイド
小太郎「…って事で､よろしく〜｡はーい(^^)」
ソイツは電話を切ると､スマホをハーフパンツのポケットにしまった｡
小太郎「あー､さっきの続きね｡僕さ､家族が大嫌いなんだよね」
嶺亜「はっ…!?」
小太郎「だからさぁ､前の社長の家が火事になったのは知ってるっしょ?あの家に火をつけたの､うちの社長秘書だから」
嶺亜「は､早見さん…( ; ﾟДﾟ)」
小太郎「そ｡借金を全部返済する為に､夏休みの間だけアルバイトして稼いでもらおうと､君を誘導して離れ離れにさせたんだ｡君が断っていたら､音楽塾を火事にしようと思ったんだから｡ま､プリンセス・レイアが来てくれたから､それでいっかって事にしちゃった(^^)」
嶺亜「…一つ､聞いてもいい?」
小太郎「なぁに?」
その聞き方､塾長に似ていてムカつく(｀ヘ´)｡
なんて言わず､俺は聞いた｡
嶺亜「あんた､塾長の事をどう思ってんの?」
小太郎「…」
嶺亜「答えろよ(＃｀皿´)!!」
塾長の事を聞いた途端､黙り混んでしまったので､余計にムカついた｡
俺が思わず声を荒げると､ソイツは口を開いた｡
小太郎「…あんな幸せそうな奴､マジで大っ嫌いなんだよ｡だから､僕はアイツを双子の兄なんて認めない｡いつか､殺してやりたい…」
最後は蚊のような声で呟いたので､よく聞き取れなかった｡
小太郎「それに､母親は僕を叔父さんに預けて､それっきり戻ってこなかった｡叔父さんも叔父さんの弟も奥さん達も､義理の弟も!僕をぞんざいに扱ってきた…｡そしたら､叔父さんの秘書の早見さんが僕に協力してくれたんだ｡彼女も親戚にぞんざいに扱われた上に､息子さんとも離れ離れになったという話を聞いたからね」
早見さんまで…!
小太郎「だから､彼女と結託したって事｡あー､プリンセス・レイアのお友達の川��くんの兄弟?彼らの家にも､火をつけたのも彼女だから｡幸せな家族はぜーんぶ､殺してやったから」
嶺亜「セイレーン一族め…(＃｀皿´)!!」
小太郎「そう言ってるけど､僕の双子の兄も同じだよ(^^)?凄く懐いていたみたいじゃん」
嶺亜「…っ!」
そうだった…塾長も､セイレーン一族の人魚だったんだ…｡
塾長は､俺達を騙していたんだ…｡
小太郎「敵だけど､君の事を気に入っちゃったから､殺さないよ｡だって､僕のものになるんだからさ(^^)?」
嶺亜「…っ!」
急に顔が近づいてきて､あの時に見た悪夢が蘇ってくる…｡
助けて､兄さん…!塾長…!
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作者名：セーラーローズ | 作成日時：2023年7月12日 22時
