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大我サイド
大我「ねぇ､この水位のスイッチなんだけど｡俺達､人魚だから使えると思わない?」
樹「あー､なるほど!確かに､それならいけそうだな」
ということで､作戦会議をして多目的ホールの道のりがある部屋に潜入して進み始めた｡
俺達が入った後､誰かが続けて入ってきたことも知らずに…｡
その頃､嶺亜は…｡
嶺亜サイド
嶺亜「ローレライの…社長…!?」
小太郎「そ｡前の社長が火事で亡くなって､社員である僕が継ぐ事になったんだ」
さっきから､俺の周りを歩きながら話している､ニセ塾長ことソイツ｡
小太郎「前の社長は僕の父親…」
嶺亜「…」
小太郎「…という事になっていて､本当は叔父なんだ」
嶺亜「ど､どーゆー事…?」
小太郎「こーゆー事｡会社の社員達やスタッフ達には内緒にしてるけど､君にだけ教えてあげる」
そう言うと､ソイツは俺に顔を近づけて口を開いた｡
小太郎「…僕は､音楽塾の現塾長の双子の弟さ」
嶺亜「…っ(;ﾟдﾟ)!!」
声が出なかった｡塾長は一人っ子だって､言っていたのに…!
小太郎「あー､そんな顔をしているって事は､知らないって事かぁ｡見せてあげたから感づいたかもしれないけど､僕の双子の兄もセイレーン一族の人魚って事｡つまり､君とお兄さんは音楽塾でセイレーン一族の人魚と過ごしていたって訳さ｡あっ､君のお兄さんもオンディーヌ一族の人魚で､ミュージカルに出ている俳優だっけ?」
兄さんの事まで､調べあげていたのか…!
それに､塾長もセイレーン一族の人魚だったなんて…!
そんなのあり得ない!信じたくない!
信じたくないけど…コイツ､塾長の双子の弟だもんな…(・_・;)｡
小太郎「お兄さんもチャーミングだよねぇ〜｡でも､僕のタイプじゃないかな」
嶺亜「さっきから何を言ってんの!?あんたの目的は何っ(｀ヘ´)!?」
俺は遂に声を荒げた｡
小太郎「お〜､怖っ!チャーミングな顔が台無しだって〜｡僕さ…」
purururu…｡
小太郎「おっと､彼女から電話だ｡(スマホの通話ボタンを押して)もしもし?」
彼女?誰に電話してんの?
小太郎「…えっ!?会社に侵入者!?しかも､ここに向かっているΣ( ﾟДﾟ)!?」
嶺亜「(侵入者…まさか､兄さんが助けに来てくれたの!?)」
小太郎「それで､人数は…5人ね｡スタッフ達が行ってくれるんでしょ?…おっ､君も行ってくれるんだ｡助かる〜｡…だけど僕､この子､気に入っちゃったからさ〜」
もう､訳分からん…(ーー;)｡
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作者名：セーラーローズ | 作成日時：2023年7月12日 22時
