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大我サイド
ただ、全員で行くのは流石に危険なので、
樹と蒼弥だけ、地下2階にある地下水道に行く事になった。
俺としめ、海人は人気がなく目立たない所で待機中。
警備員が見回りでここに来る事を恐れながらも、
運良く来なかったみたいで、数分後に2人が戻ってきた。
大我「樹、蒼弥、お帰り…えっ!?その警備服は…( ; ゚Д゚)!」
樹が地下水道で拾ってきたボロボロの警備服を見て、
嶺亜の身に何か起きたと確信した。
樹「それに、警備服に仕込んでおいた探知機も壊れている。会社の奴らに壊されたな…」
七五三掛「これじゃあ、嶺亜のいる場所が分からないじゃん…(・_・;)」
樹「(ノートパソコンを開いて)社長室は最上階。それもエレベーターからじゃないと、行けないな」
株式会社ローレライの本社は22階建て。
階段は20階までで、エレベーター以外なら非常階段から行くしかない。
海人「フロアマップとか出せますか?」
樹「出せるけど、社長室とか重要な部屋以外は分かんねぇ…(ーー;)」
猪狩「なのに、地下1階だけ妙に地図が大きくない?(・・?)」
大我「確かに。多目的ホールが一番大きいけど、随分と道のりが長い…」
樹「怪しいな。探索メカを使って、調べてみるか」
カツ…カツ…。
大我「(耳がピクピクして)樹!警備員が来たかも( ; ゚Д゚)!」
樹「っ!?マズイ…使うしかないな」
そう言うと、樹は地下2階に続く階段に向けて火薬玉を投げた。
バチッバチッ!!
警備員「何の爆発音だ!?地下水道からか!?」
階段を下りてきた警備員は、火薬玉の爆発音を聞いて地下2階に下りていった。
樹「上手くいったな…。蒼弥、扉を開けろ」
猪狩「OK、兄貴!」
蒼弥が樹が開発したカードキーをタッチすると、ロックが解除された。
扉を開け、樹はすぐに魚型の探索メカを入れさせる。
ノートパソコンに映っている画面をしばらく確認し、
樹がスマホを操作して、探索メカが戻ってきた。
樹「黒いスーツの奴らが彷徨いていたな。それも、ローレライのスタッフの服装じゃなかった。多分、ローレライの社長に加担している奴らだ」
猪狩「それに、妙なスイッチとか見えたんだけど」
海人「妙なスイッチ?(・・?)」
樹「恐らく、水位を上げたり下げたりする事ができるスイッチだよ。でも、どうしてこんな所に…?」
七五三掛「分かんない。何か実験に使うとか?」
…これ、利用できそう。
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作者名:セーラーローズ | 作成日時:2023年7月12日 22時