検索窓
今日:5 hit、昨日:48 hit、合計:3,779 hit

12-2 ページ11

その頃…。


大我サイド

樹「地下水道の近く辺りで、探知機の反応が消えてる!」

ノートパソコンの画面を見ていた樹が、声をあげた。

猪狩「壊れたんじゃないのか!?」

樹「あぁ…あるいは、何者かに壊されたかもな」

七五三掛「それで、潜入救出作戦。本当に実行するの?(・・?)」

しめが聞くと、樹は「そうなりそうだ」と頷いた。

樹「とりあえず、ローレライの本社に移動するぞ」

樹がノートパソコンを閉じたので、

俺達もシートベルトを着けて、樹の運転でワゴン車はローレライへと向かった。

大我「(嶺亜…)」

隠し持っている短剣を取り出し、じっと見つめる。

オンディーヌ一族の証の1つである武器。

星輝と一緒に逃げた時、久々に使ったけど、

また使うことになるかもしれないなんて…。

いや、俺には女王ファンテーヌから授かった楽器がある!

大我「(俺が人魚だった頃、音楽のイベントで優勝した時に授かったけど、人間の世界に行ってから楽器の時以外は使っていなかったな…)」

大昔、オンディーヌが作ったと言われている楽器…武器として上手く使えればいいけど。

樹「着いたぞ」

そんな事を考えている内に、ローレライの本社に到着した。

本社の中は暗くなっており、扉は開きそうにない。

大我「樹、どこから潜入する?」

樹「(ノートパソコンを開いて)会社を調べた所、出入り口と裏口は閉まっている。地下の駐車場にある扉が開いているから、そこから行くしかないね」

海人「だけど、警備員がいる可能性があると思うんですけど(ーー;)」

樹「隙を見て、潜入するしか方法がないな。よーし…」

ということで、ワゴン車を近くの駐車場に停め、

ローレライの地下1階にある駐車場に移動した。

駐車場に入って、車の後ろに隠れながら進んでいくと、

社員用の出入り口と思われる扉を発見する。

海人の言う通り、扉の前には警備員が立っていた。

樹「(それっ!)」

樹が警備員に気づかれないように、何かを遠くに投げて地面に転がした。

そして、すぐにバチバチッ!!と火花が大量に音を出していく。

警備員「何だ!?爆発か!?(と、火花の音がした方に向かう)」

樹「(小声で)今だ!」

警備員が離れた隙に、俺達は中に入って潜入する事に成功した。

樹「俺が作った火薬玉、思い知ったか!(ドヤッ)」

猪狩「兄貴、まずは地下水道に行った方がいいんじゃない?そこで、反応が途切れたんだよな」

蒼弥が言うと、樹は「だな…」と頷いた。

12-3→←第12話 捕らわれた小悪魔人魚



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (6 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
9人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:セーラーローズ | 作成日時:2023年7月12日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。