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大我サイド
皆で昼食をとりながら楽しく会話していると、阿部ちゃんが言った。
阿部「樹、ノートパソコンのシールが点滅しているけど?」
樹「えっ?あっ、もしかして居場所が分かったかも!」
樹はフォークを置いて、ノートパソコンを手にとって開いた。
樹「ここにいたのか。ということは、保護されているに違いねぇ」
大我「(ノートパソコンを覗いて)樹、音楽塾に行こう!」
樹「あぁ!阿部ちゃん、佐久間くん!俺らの分のお金を置いておくから支払い、よろしく!」
佐久間「えっ!?ちょっとΣ( ゚Д゚)!」
俺と樹は「ごちそうさま!」と立ち上がって、カフェを後にした。
音楽塾に戻り、星輝がいるであろうと思う俺の部屋に入った。
星輝「あっ、お帰りなさい…//」
やはり、星輝は俺の部屋にいた。
部屋に出ないように言った為か、ベッドの上に座っていて、
俺の方をガン見している。
大我「ただいま!星輝のお兄さんが見つかったよ!」
星輝「本当ですか!?」
大我「うん。俺の知り合いの家に保護されているから、今すぐ行こう!」
星輝「はい、お願いします!」
知り合いには音楽塾に戻る前に車の中で、電話して連絡してある。
星輝のお兄さんを保護した向こうも、待ってるからと言っていた。
師匠はレッスン室で生徒さん達に指導している最中なので、
師匠のスマホにLINEしておいた。
そうだ、嶺亜にもLINEしておこ。もうちょっとで、学校が終わるだろうから。
星輝を連れて乗り込み、樹の運転で車が走り出した。
運転席には樹、助手席には俺、
その後ろには星輝が座っている。
住宅街を抜けて走って左に曲がり、
右にガードレール、左に崖がある道に入る。
ここを真っ直ぐ行けば、港町だ。
樹「…っ!?」
キキーッ!!
星輝「うわっ!?」
大我「樹、どうした!?」
樹がブレーキを踏んで、車を急停止した。
樹「人が通さないように立ってる…!」
大我「えっ!?(前を見て)何だよ、アイツら(;゚д゚)!」
俺らが乗ってる車の前には、
サングラスを掛けた黒ずくめの男女2人が、
この先は行かせないと言うように、立っていた。
星輝「あの2人、俺を追い掛けてきた悪い奴らです(;゚д゚)!」
大我「何だって!?樹、どうしよう(>_<)!」
樹「こんな事をするのは良くないけど、しょうがねぇな。きょも、しっかり掴まっていて。星輝、お前もだ」
星輝「は、はい!」
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作者名:セーラーローズ | 作成日時:2023年6月4日 1時