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嶺亜サイド

嶺亜「兄さん…シスター・ルチアのお腹…」

アルバムを捲って写真を目にした瞬間、兄さんと目があった。

そして、また写真を見る。

大我「お腹が大きくなっているという事は…やっぱりか!」

嶺亜「あの後、シスター・ルチアは塾長を生んで…」

大我「そして、師匠のお父さんと別れた…」

で、何で別れたんだろ?(・・?)

大我「それは俺にも分からないし、師匠も分からないって言っていたし…」

嶺亜「だよねぇ…理由が謎だよ(ーー;)」

大我「だけど、シスター・ルチアと師匠のお父さんの写真がまだあるかも」

嶺亜「1、2枚ぐらいはありそう」

と、アルバムのページを捲ろうとした時。

手越「ただいま〜」

嶺亜「兄さん、帰ってきちゃったよ(^_^;)」

大我「しょうがない。また、今度だ(^_^;)」

アルバムをダンボールの中に戻すと、急いで部屋を出た。


大我サイド

大我「(古ぼけたノートの内容やアルバムの写真を見て、塾長(手越の亡き父)の事は分かってきた気がするけど、まだまだ分からないことあるんだよなぁ…)」

夕食後、そんな事を考えながら1階のベランダに行くと…。

嶺亜「(-.-)Zzz・・・・」

手越「ラララ♪にじがにじが♪空にかかって♪」

ベランダに座っている師匠が、嶺亜を膝枕して歌っていた。

いつも電撃が走るような歌声なのに、

バラード曲だと、癒されるような歌声だ。

大我「師匠…」

手越「あっ、大我」

嶺亜を起こさないように小声で話し掛けると、師匠は歌うのをやめて振り返った。

大我「隣、座っていいですか?」

手越「うん、いいよ」

俺は「失礼します」と言ってから、師匠の隣に座った。

師匠に膝枕されている嶺亜の寝顔が可愛い。

手越「嶺亜がうちに来て、2ヶ月ぐらい経ったな」

師匠が寝ている嶺亜の頭を撫でながら言った。

手越「2人とも、親がいないんだっけ。大我は確か、親戚の家に住んでいたけど厄介者扱いされていたんだよな(^_^;)」

大我「あっ、はい…(嘘ですけどね…(ーー;))」

手越「俺を生んで、すぐに親父と離婚した母さん…」

大我「師匠…(´・д・`)」

師匠、実のお母さんであるシスター・ルチアの存在も顔も知らない。

急に何を話し始めたと思ったら…でも、何で?(・・?)

大我「あの、師匠。つかぬことをお聞きしますが…」

手越「うん?どしたの?(・・?)」

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作者名:セーラーローズ | 作成日時:2023年6月4日 1時

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