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嶺亜サイド
『4月20日 晴れ 学校に入学してから慣れてきたある日､仲良くなった友人からバンドをやらないか?と誘われた｡友人が組んでいるバンドに､ボーカルがいないらしく､僕の歌を聴いた友人が候補として僕をあげたらしい｡でも､塾長に反対されそうなので､まずは許可をとらなければ…』
『4月21日 晴れ 塾長に友人からバンドに誘われたことを告げると､反対されると思いきや､OKを貰った｡塾長は僕の歌声を評価していたそうで､せっかく誘われたんだからやってごらんなさい､と言われた｡こうして､僕はバンドのボーカル兼ギター担当でバンド活動する事になった』
『6月15日 曇りのち晴れ 街で音楽コンテストが開催される事を知り､僕達のバンドも出場する事にした｡それを聞いた塾長もサポートしてあげると､僕にボイトレを指導することになった｡普段の優しい塾長とは違い､ボイトレのレッスンは厳しい｡だけど､僕を想っての事だから頑張らねば』
大我「この頃から､音楽コンテストがあったのか」
嶺亜「今の塾長と違って､指導は厳しかったんだね(^_^;)」
大我「時代なのかもよ｡師匠のお父さんが俺に指導レッスンした時は､優しかったし」
嶺亜「そうなんだ」
カサッ｡
次のページを開けようとした途端､1枚の紙がヒラヒラと落ちた｡
俺は､そっと拾って紙を拾って見ると､
どうやら写真のようだった｡
嶺亜「兄さん､これ…」
大我「うん?あー､随分と昔っぽい写真だね」
写真には､帽子を被って紳士服を着ているおじいさんが座っており､
おじいさんの隣に､制服姿の男子高生が写っている｡
嶺亜「制服姿の男子高生､塾長に似ている!って事は､塾長のお父さんだ!」
大我「じゃあ､座っているおじいさんは師匠のお父さんの保護者代わりって所かな?」
何で､ノートに写真なんて挟まっていたんだろ｡
うん…?写真…?
嶺亜「兄さん､この部屋にアルバムは無いかな?」
大我「どうだろ?探してみようか」
2冊目のノートを元の場所に戻した兄さんと一緒に､アルバムがあるか探してみる｡
俺は､ダンボールの中を探してみることに｡
けほっ､けほっ(＞_＜)!
こうなりゃ､ダンボールの中も掃除すりゃ良かった…(-_-;)｡
嶺亜「(おや?)」
ダンボールの中を漁っていると､
海のような深い青色の表紙で､
薄そうな本を見つけた｡
ページを開くと､写真が入っていて…間違いない｡
アルバムだ!
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作者名：セーラーローズ | 作成日時：2023年6月4日 1時
