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大我サイド
夕食後､2階にある自分の部屋に戻ると､
ピロン♪と､スマホのLINEの着信音が鳴った｡
ズボンのポケットに手を突っ込んで取り出し､
スマホを確認する｡
大我「(樹からだ｡明日は8:30頃に迎えに行く…か)」
明日はテレビ・アクエリアスで､
バラエティー番組の収録だ｡
仕事に行く時は必ず､樹が車で迎えに来る｡
地方の場合はロケバスか新幹線で行くんだけど､
ロケバスは俺が所属している事務所のスタッフさんが､運転してくれるんだ｡
俺は樹に「OK」とLINEして､スマホを充電器に差し込んだ｡
まだ､20:30か…23:00には寝たいし､
22:00辺りにお風呂に入ろうかな｡
嶺亜は夕食前に入ったようで､
今は師匠がお風呂に入っている｡
気分転換にギターでも弾こうと､
置いてあるアコースティックギターに手を伸ばした時だった｡
コンコンコン(ノックの音)｡
大我「はい?」
星輝「ほ､星輝です…｡入っても､よろしい…でしょうか…?」
大我「どうぞ」
扉が開いて､星輝が恐る恐る部屋に入ってきた｡
大我「どうしたの?」
星輝「あっ､あの…//」
両手を後ろに隠して､モジモジしている星輝｡
何か言いたげにしているみたいだ｡
この子､家族はいるのだろうか?それとも､孤児?
色々､聞きたいことはあるけど､まずは安心させないと｡
大我「おいで｡ベッドの上に座りな」
手招きすると､星輝は頷いて歩いてきて「失礼します…」と､
ベッドの上にゆっくりと腰を掛けた｡
星輝「突然､匿ってほしいとお願いしてすみません…｡ここなら､安全だと思ったから」
大我「この住宅街は､リアル脱出ゲーム並みの迷路だからね｡慣れていないと､家に帰れない住人もいるんだ｡住宅街に初めて入った人は､迷うこともしばしばあるよ」
星輝「ですよね…ここに辿り着けるかどうか心配でした…」
大我「にしても､よくここに辿り着けたね」
星輝「はい…」
俺と話していく内に､星輝の表情が和らいでいく｡
安心してきたのかな｡
大我「(うん?星輝のデコルテ辺りに､何か跡がある…)」
星輝「…どうしたんですか?」
大我「ごめん｡服､脱いでほしいんだけど…」
星輝「えっ…//」
大我「服から透けて見えたんだけど､跡みたいなのが体にあったんだ｡ちょっと､気になって…｡嫌だったら､いいから」
星輝「…いいえ､脱ぎます」
そう言うと､星輝は白い上着を脱いだ｡
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作者名：セーラーローズ | 作成日時：2023年6月4日 1時
