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大我サイド
大我「にしても、めちゃくちゃ広い大聖堂ですね…」
璃蘭「ここでお祈りするのはもちろん、学院の行事等で使われるからね」
長いベンチがいくつも並び、奥には大きな十字架が飾られている。
女神が描かれたステンドグラスが壁に飾られ、パイプオルガンも置いてある。
璃蘭「じゃあ、撮影始めまーす」
大聖堂での撮影が始まり、カメラのシャッター音と共にポーズをし始めた。
嶺亜サイド
ふわぁ…眠い…(=_=)。
あと、1時間30分ぐらいで12時だし、
何かお腹空いてきた…。
眠気と腹の虫のダブルパンチが、俺を襲ってくる。
ちょっと、トイレでも行こうかな…。
猪狩「(小声で)嶺亜様、どこに行くんだよ?」
嶺亜「(小声で)外の空気でも吸ってくる…」
そう言うと、俺は音を立てないように扉を開けて、大聖堂を出た。
とりあえず、まずはトイレに行く事に。
外には見当たらないので、校舎の中にあるトイレを借りる事にした。
さっき、1階の廊下で見掛けたけど、どこだったかな。
嶺亜「(あっ、ここだ)」
トイレを発見して中に入って済まし、大聖堂に戻ろうと校舎の廊下を歩く。
だけど…。
嶺亜「ここ…どこ(・_・;)?」
来たことがない場所に、俺は来てしまった。
今日は休みだからか、校内は静かなので怖すぎる。
生徒は当然ながらいないけど、
先生が出勤している場合があるんだよな。
なら、職員室を見つけて助けを求めるしか、方法はない。
そう思い、職員室を探そうとすると…。
コツ…コツ…。
嶺亜「(足音?)」
遠くから、靴の音が聞こえてくる。
この学校の先生?いや、もしかしたら不審者かも…。
俺は靴の音がする方を向き、
隠し持っている短剣を出して、
後ろに隠して構えた。
嶺亜「えっ…?」
やがて、靴の音が止んだと同時に、
俺の目線に入ったのは、えっと…何だっけ?
頭に黒い頭巾、ワンピ型の黒い服、首にはロザリオ…。
何だったのか思い出せない〜(>_<)!
シスター「あなた、この学院の生徒?今日はお休みだけれど…」
嶺亜「ち、違いますっ(>_<)」
いきなり女性に話し掛けられ、ビクッとする。
シスター「見掛けない顔だけれど、どうしてここに来たの?」
嶺亜「あっ、あの…」
俺は、兄さんの写真集の撮影現場に見学に来ていて、
トイレから戻る途中、教会の場所が分からなくて、
迷ってしまった事を話した。
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作者名:セーラーローズ | 作成日時:2023年6月4日 1時