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大我サイド
校庭での撮影が終わって場所を移動し､校舎にある音楽室へとやって来た｡
以前､写真集の撮影場所のアンケートに音楽室と書いていて､
城山さんがそれを読んでくれたらしく､俺の希望に応えてくれたそうだ｡
ピアノを弾く素振りをしたり､窓から外を眺めたり等､
様々なポーズをしていき､城山さんがカメラのシャッターを切っていく｡
璃蘭「大我くん､ピアノ弾ける?」
大我「あっ､はい」
璃蘭「ちょっと1曲､弾いてよ(^-^)?」
いきなりの無茶振りに俺は､嶺亜や樹に蒼弥､社長に目線で助けを求める｡
嶺亜「兄さん､何か弾いてよ(^^)」
樹「きょもがピアノ弾いてる姿､見たいな〜♡」
猪狩「何弾いてくれるんすか(^^)?」
滝沢「ニヤニヤ(^^)」
助けてくれないじゃん(＞_＜)!
俺は仕方なく､ピアノで1曲弾くことにした｡
パチパチパチパチ(拍手の音)!
大我「はぁ…(ーー;)」
弾き終えて､鍵盤に顔を突っ伏してしまった｡
恥ずかしすぎる…//｡
璃蘭「大我くん､素晴らしかったわよ｡習い事にでも行っていたの?」
大我「あー､音楽塾の塾長から指導を受けていたんです｡先代なので､今はお亡くなりになっていないんですけど…」
璃蘭「へぇ〜､そうなんだね」
城山さんの無茶振りの後も音楽室の撮影が続き､10分間の休憩になった｡
そうだ､あの事を聞かなきゃ｡
大我「あの､城山さん…」
璃蘭「ごめん!スタッフさんに呼ばれているから､相談は後でね!」
大我「あっ…」
城山さんは慌ただしそうに､呼ばれたスタッフさんの所に行ってしまった｡
そんな…師匠のお父さんの恋人の事を聞きたかったのに…｡
樹「きょも､お疲れ｡はい､水ね(^-^)」
大我「ありがとう､樹」
滝沢「城山さんに無茶振りされちゃったな(^_^;)」
社長も俺がピアノを弾いてる姿を見たかっただけじゃ…(ーー;)｡
嶺亜「兄さん｡さっき､校庭で撮影していた時にボーッとしていたじゃん｡しっかりしてよ(¬_¬)」
社長がいる前で､弟に注意されてへこんでしまう(ーー;)｡
猪狩「何か考え事でもしていたんすか?(・・?)」
大我「そ､それは…」
嶺亜「…兄さん､ちょっと来て｡(滝沢に)すみません､時間までには戻ります」
滝沢「あぁ､分かった…」
嶺亜に手を掴まれて､音楽室を出た｡
滝沢「一体､どうしたんだ?」
樹&猪狩「さぁ…?」
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作者名：セーラーローズ | 作成日時：2023年6月4日 1時
