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(※お話の途中ですが、ここで『狂犬と歌姫の条件』に初登場した滝沢秀明について軽く紹介)
滝沢秀明
芸能事務所・ドリームミュージックの社長で、大我をスカウトした張本人。大我を厳しくも温かく見守っている。『狂犬と歌姫の条件』に登場するカフェ『トゥルース・ラブ』の常連客でもあるが、多忙である為行くことが少なく、出前をとることが多い。

ーーーーーーーーーー
嶺亜サイド

嶺亜「兄さんをスカウトした理由って何ですか?そういうのは、本人から聞いてないので…」

滝沢「音楽コンテストに出場した大我の歌声を聴いて、『コイツは大物になりそう』って思ったんだ」

猪狩「音楽コンテスト…」

樹「歌や楽器で音楽を披露する大会で半年に1回、隣街の広場で開催されるイベントなんだ。きょもは、歌で出場して優勝したんだよ。その時は、『やさしいキスをして』を披露したんだ(*^^*)」

ニヤニヤしながら語るの、やめてください…(ーー;)。

滝沢「元クラスメイトに再会できるなんて、嬉しいよ。後で休憩とかで、彼女と話そうかな(^^)」

樹「あっ、撮影が始まるっすよ」

俺達は、兄さんとカメラマンさんに目を向けた。



大我サイド

璃蘭「じゃあ、撮ります」

いよいよ写真集の撮影が始まる。まずは、校庭での撮影だ。

校庭を歩いたり、ポーズしたりする俺。

鳴り止まないカメラのシャッター音。

その様子を少し離れた所から見守っている、嶺亜、樹、蒼弥、そして社長。

どうして、聖レジーナ学院を撮影場所に選んだのか分からない。

だけど、師匠のお父さんの恋人の事が分かるかもしれないチャンスがある。

休憩などを利用して、その人の事を知りたいんだ。

大我「(撮影前に社長が話していたけど、城山さんは聖レジーナ学院の卒業生だったなんて。師匠のお父さんの恋人の事、知ってるのかな。ノートには、恋人の名前さえ書いていなかった…)」

恥ずかしくて、書けなかったのだろうか?

師匠が音楽塾に不在だった時、嶺亜と一緒に何度も師匠のお父さんの部屋に行き、

見つけたノートを読んだけど、師匠の事も書いていなかったんだよな…。

あっ、だけど確かこの前、ボックスらしき物を見つけて…。

璃蘭「大我くん」

えっと…何が入ってきたんだっけ?

璃蘭「大我くん!大丈夫?」

大我「…はっΣ( ゚Д゚)!すみません(>_<)!」

考え事をしていたので、城山さんに呼ばれているのに気づかなかった。

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作者名:セーラーローズ | 作成日時:2023年6月4日 1時

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