7-2 ページ33
大我サイド
嶺亜「兄さんがそう言うなら、見学させてもらうよ」
大我「マジ!?ありがとう(^-^)!」
後で、社長に連絡しなきゃ!
嶺亜「あっ、兄さん!さっき、先代の塾長(手越の亡き父)のノートを読んだら、ちょっと分かった事があるんだ」
大我「えっ、何なの?俺にも教えて」
今、師匠はラジオ番組の収録で街のラジオ局に行っているので、音楽塾にはいない。
という事で、嶺亜と師匠のお父さんで先代の塾長の部屋に行った。
師匠がいない間だけ、嶺亜とこの部屋に来て、塾長(師匠の亡き父)が遺したノートを読んでいる。
塾長は、あまり自分の事を話さず、当然ながら離婚した奥さんの事も話さなかった。
俺は塾長と話した事はあるけど、そんなに知らない。
師匠も自分の父親なのに、塾長の事はよく知らないようだ。
嶺亜「(ノートを開いて)先代の塾長と文通で交流していた女性の事だけど、この学校に通っていたみたいだよ」
大我「どれ…
嶺亜「そうなの?(・・?)」
大我「うん。師匠のお父さんの恋人は、ここの卒業生って事かな?他に何か書いてなかった?」
嶺亜「読んだんだけど、恋人の手紙の内容ばかりで塾長の事なんか全く書いてないんだ(ーー;)」
嶺亜がノートを1ページずつ捲ると、確かに師匠の事など何も書いてない。
こりゃ完全に、高校時代の日記のようだ。
大我「じゃあ、その人は元恋人なのかもしれないな。師匠のお母さんという確信もないし…」
嶺亜「だけど、その人の事が分かるかも。時間があれば、聞きたいな。その人のお知り合いとかいたりして」
大我「それは、どうかな(^_^;)。あっ!もしかしたら2冊目の日記とか、どこかにあるかも…」
そんな事を話していると、「ただいま〜」と師匠の声が聞こえた。
俺達はノートを元にあった場所に戻して、師匠を出迎えに行ったのだった。
それから数日後、大我の写真集の撮影ロケ当日…。
嶺亜サイド
スタッフ「その機材、持ってこい!」
スタッフ「ライトの確認!」
あっち行ったりこっち行ったりと、慌ただしく準備をしているスタッフさん達。
写真集の撮影準備って、大変なんだな…(-_-;)。
俺はというと、邪魔にならない場所で、
忙しいスタッフさん達を目で追っていた。
兄さんの仕事見学は初めてなのに、何故か俺が緊張している(-_-;)。
7人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:セーラーローズ | 作成日時:2023年6月4日 1時