第7話 聖レジーナ学院 ページ32
大我サイド
大我「失礼しますm(_ _)m」
滝沢「おっ、来たか」
ここは超有名な音楽系の芸能事務所、ドリームミュージック。
テレビ・アクエリアスから10分程歩くと、10階建ての大きな建物がある。
ドリームミュージックは、歌手や音楽家、ミュージカルを中心に活躍している俳優が多く所属しているんだ。
もちろん、俺もその1人。
今日、ダンスレッスンが終わり、帰る準備をしようとしたら、
社長秘書の源さんにから社長がお呼びだと告げられ、
急いで着替えて、最上階である10階の社長室へと来たわけだ。
滝沢「ダンスレッスン、お疲れ様。呼び出して、すまないな」
大我「いいえ。それで、僕をお呼びしたのは…」
滝沢「うん。大我、お前に写真集の依頼が来たんだ」
大我「写真集…ですか?(・・?)」
黒髪で凛々しい顔立ちをした男性は、滝沢秀明さん。
ドリームミュージックの若き社長で、俺をスカウトした人物だ。
大我「有り難いお話ですが、僕はまだデビューして2年ですし、写真集を出す程では…(´・_・`)」
滝沢「そんな事はない。ミュージカルである『エリザベート』でデビューしてから今日まで、ミュージカルやテレビ番組(主にバラエティと音楽系)に出演してきたじゃないか。ファンも増えたし、テレビ局のスタッフさん達からの評価も良いし。だから今回、写真集を出して、お前の存在を広めたいと思ったんだ」
大我「俺の存在…ですか」
滝沢「あんまり嬉しくなさそうだな(^_^;)?」
大我「いや、そんな事ないです(^_^;)!」
滝沢「そうか?なら、いいけど。それで、記念すべき最初の撮影場所は、
聞いたことある名前だけど、詳しくは知らない。どんな場所なんだろ?
そうだ。折角だから、嶺亜を連れていこうかな?
大我「社長、お願いがあるのですが」
滝沢「うん?何だ?」
その日の午後。音楽塾に帰った俺は、嶺亜に社長にお願いした話をした。
嶺亜「写真集の撮影見学?(・・?)」
大我「そう。社長にお前を見学させたいとお願いしたら、OK貰ったんだ。後はお前次第だけど、どうする?この日は学校休みじゃん」
嶺亜「いいけど、俺がいて迷惑にならない(^_^;)?」
大我「そんな事ないって」
俺の仕事をするのを邪魔してしまうと思って、遠慮がちなのかな。
だけど、俺の仕事ぶりを弟に見せたい。
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作者名:セーラーローズ | 作成日時:2023年6月4日 1時