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大我サイド

大我「ただいま帰りました〜」

夜、仕事を終えて音楽塾に帰ってくると、

見たことない男の子がダイニングルームに入っていくのを見た。

誰、あの子…?

気になって、ダイニングルームに行くと、

嶺亜と師匠がファーストフードのロゴが描かれた袋から、

ハンバーガーやフライドポテト等を出していた。

大我「あの、ただいま帰ったんですけど…」

手越「あー、お帰り(^-^)。今日は出前を頼んだから。大我はトマトが入ったハンバーガーでいいよな?」

大我「はい…って、そうじゃなくて!その子(星輝)、どうしたんですか…?」

嶺亜「午前中に突然、来ちゃってさ。悪い奴らに追われているから、匿ってほしいって」

大我「悪い奴ら?(・・?)」

全体が白い服を着た男の子を見ると、彼は俺の方に来てまじまじと見つめてきた。

さらに、俺を周りながら見つめてきて、何だか恥ずかしい気分になる。

嶺亜「星輝、やめな。兄さん、困ってるから(ーー;)」

星輝「兄…さん…?」

星輝って言うのか、あの子。

手越「あー、アイツは嶺亜の従兄なんだ。ごめんね?勘違いさせて」

星輝「そうですか…」

師匠によると、悪い奴らに追われている星輝をしばらくの間、

うちで保護することになったらしい。

嶺亜は学校の試験があって勉強に集中できないと不満がっていたけど、

困っている人を放っておけない俺と師匠は、あっさりとOKした。



星輝「がつがつむしゃむしゃ…」

嶺亜「す、凄い食いっぷり…(ーー;)」

よっぽど腹が減っていたのか、星輝はハンバーガーを夢中で頬張っている。

手越「あはは…良い食べっぷりだねぇ(^-^)」

ハンバーガーを頬張り、ジュースを飲み、

フライドポテトをパクパクと食べる星輝。

その姿を見た俺は、自分の分のフライドポテトを差し出した。

星輝「えっ…?」

大我「俺、あまりお腹空いてないから、食べていいよ(^-^)」

星輝はキョトンとして、俺のフライドポテトを見つめる。

星輝「いいん…ですか…?」

大我「うん」

星輝「あ、ありがとう…ございます…//」

星輝は少し顔を赤くしながら、俺のフライドポテトを受け取った。

にしても、この子を追っていた悪い奴らって、

どんな奴らなんだろ?

嶺亜と師匠は聞いたけど、

黙っていて、話してくれなかったらしい。

どういう事か気になりながら見つめていると、

星輝はハンバーガーや自分のフライドポテトだけでなく、

俺のフライドポテトまで完食していた。

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作者名:セーラーローズ | 作成日時:2023年6月4日 1時

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