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(※お話の途中ですが、ここで『筋肉と甘栗の条件』で初登場した松島聡について軽く紹介)
松島聡
増田の従弟で、街の学校に通っている高校2年生(『筋肉と甘栗の条件』では高2になる直前)。『ブリエ・エトワール』に居候しており、増田と同じファッションデザイナーになるのが夢。友達想いで同じく居候している海人とは、仲良しである。
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海人サイド
海人「実は聡、お父さんとあまり仲良くないみたいで。それで、家出するように出ていっちゃって、従兄のまっすーさんの所に…」
手越「なるほどね。聡ちゃん、後悔してないの(´・д・`)?」
聡「してません。いつか、一人前のデザイナーになって、父を見返してやりたいんです( `ー´)!」
お姉さんとは連絡を取り合っているけど、お父さんとは全く連絡していないらしい。
親子の確執…って奴かな。
手越「そういえば海ちゃんって、どうして少女漫画家になりたかったの?(・・?)」
聡「俺も知りたい!」
海人「小さい頃、砂浜で絵を描くのが好きで、それがハマっちゃって。それから数年が経って、読んだ漫画の絵に感動したのがキッカケ…ですかね」
実際は人魚だった時に港町の海に住んでいた頃、砂浜で絵を描いていて、
それを見た弟の直樹が「兄ちゃん、絵上手いじゃん。画家になれば?」ってすすめられたけど、
当初は絵の仕事に、そんな乗り気じゃなかったんだ。
それから森の湖の底に遊びに行った時、
既に人間の世界で暮らしている大我様が送ってくれた漫画を嶺亜から借りて、
読んだ所、漫画の絵を見て感動して、漫画家になろうと思ったのがキッカケ。
キッカケの話は同じだけど、聡と塾長さんに人魚だなんて言えないからね(^_^;)。
まだ駆け出しレベルではあるけど、いつかプロになって、
人魚の仲間達に俺が描いた漫画を読んで、喜ばせるのが俺の夢。
聡「海人、大丈夫?連載している4コマ漫画の少女漫画の雑誌の休刊が決まってから、元気ないみたいだったからさ」
海人「うん、心配してくれてありがとう。連載の仕事がとれるように、頑張らなきゃ。今、嶺亜と塾長さんにモデルになって協力してもらってるよ」
嶺亜が大賞をとった事を聞いて、俺も頑張らなきゃ!って思ったんだよ。
俺だって、漫画の大賞をとって、連載の仕事をゲットしてやるぅ!
嶺亜「海人。俺、漫画のモデル、最後まで付き合ってやるよ。お前の漫画、楽しみにしているファンがいるんだろ?」
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作者名:セーラーローズ | 作成日時:2023年6月4日 1時